大人になって感銘を受けた本【中編】

「大人暮らしで見直した10のもの」1週間特集
2018.03.08

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先日発売された本「大人暮らしで見直した10のもの」では、素敵な先輩方に、大人になった今だからこそ、心にしみる本、改めてハッとさせられた本について伺いました。

若い頃には見過ごしてきた言葉や、やり過ごしてきた感情に、思わず心を揺さぶられてしまう……。立場が変わり、経験値が上がったことで、読書体験も以前とは変化するようです。写真は、みなさんがいつも読書したり、本を置いていたりする場所で撮らせていただきましたよ。

“母” だからこそ感じる思いがあります
料理家 飛田和緒さん

『母』三浦綾子(角川文庫)
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小林多喜二の母の一生を、本人のひとり語りで描く長編小説。明治・大正・昭和を生き抜いた小林セキの生涯を通して、当時の日本を知ることができます。「母になって読み返してみたら、胸に迫ってくるものが全く違っていました。母親って子どものために生きているものなんですね」

私の家事の礎となっています
主婦・料理家 坂井より子さん

『すぐする すぐすむ快速家事』原田知津子(文化出版局)※絶版

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30年ほど前に発行された、家事研究家の先駆け的な存在の著者が、海外生活で身につけた暮らしの知恵を紹介した本。「どうせやらなくてはいけない家事。工夫すれば、より効率的に楽しくできることを教わりました。知的で合理精神にあふれたノウハウは、いつ読んでも刺激になります」

通り過ぎていく景色を残したくて
クリエイター RARI YOSHIOさん

『FLOWER DAYS』『your flowers....』『 FLEUR』
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自身で制作したフラワーアレンジメントや、日常の景色を撮影。それを本にまとめ、リトルプレスで発行しています。「自分でつくるからこそ、方法や内容に縛られず、より“伝えやすい” と思う形にできるんです。その時の思いが詰まった本を眺めると、さらに創作意欲もわいてきます」

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