素敵に年を重ねるためのおへそ Vol.2 主婦 坂井より子さん
毎日の家事は同じことの繰り返し。
その繰り返しを楽しめるかどうかで
毎日が変わります。
そう思って40年間主婦と続けてきました。
ギャザースカートにシンプルなカットソーが
おしゃれの定番。この日のスカートは、
フリーマーケットで買ったもの。
カットソーは、「無印良品」で見つけたものだとか。
毎日起きるのは朝5時半。家事は、前倒しでさっさと、
午前中で終わらせてしまいます。
「段取りを考えるようになったのは、
お友達と遊びに行きたかったから。
我が家は主人が6時ぴったりに帰ってきて
家族そろって夕飯をいただくんです。
だから、掃除も洗濯も、夕飯の下ごしらえも終わらせて、
出かけるクセがつきました。
だって、夕方家に帰ってやることが山積みだったら、
気が重くなっちゃうでしょう?」とより子さん。
途中まで作っておく
春巻きは、具材を炒めて夕方には、巻くだけに。
その他、コロッケは衣をつける手前まで、
と午前中に下ごしらえしておくと、
夕飯準備がぐんと楽になる。
人生には、想いもかけないことが起こるものです。
でも、どんなときもより子さんは「あっ、そう?」
という一言で受け止めてきました。
子供たちが、高校からアメリカの学校へ
留学したいと言い出したときにも「あ、そう?」。
「主人は公務員で、どうやってお金を捻出するのだろう?
と思いましたが、なんとかなっちゃうものなんですよ」。
さらにさらに! 定年を迎えたご主人は
「今まで、一人暮らしをしたことがないから、
体験してみたい」と言い出したのだとか。
そこでもより子さんは、「あ、そう?」。
ご主人は新潟県で友人の別荘を借り、
2年間念願の一人暮らしを満喫しました。
どんなことが起こっても、
「どうしよう?」と悩んだり、
「こうじゃなくて」と現実を
無理矢理変えようとは決してしません。
『暮らしのおへそ』Vol.24より
text:一田憲子
photo:枦木功
Profile
坂井より子
1946年生まれ。神奈川県葉山在住。自宅で料理教室を主宰(現在は休止中)。主婦歴40年の経験を生かし、優しい家庭料理の伝授と暮らしの知恵を交えた語りが、様々な世代の女性から人気を集める。近年、お話会を開催し、若いお母さんたちの支えとなる活動も行なっている。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。