「暮らしのおへそ」別冊「時間を整える」いよいよ5月30日発売です!
いよいよ、5月30日(水)に、「暮らしのおへそ」別冊、「時間を、整える」が発売になります。
1年に1度作っている、この「おへそ実用シリーズ」。
今年はどんなテーマにしようか……とおへそチームで集まって考えるのですが、
「時間」という切り口は、簡単なようでとても難しく、今までなかなか「よし」と
取り上げる勇気が持てませんでした。
でも、「あれ?この人の時間に対する考え方、面白いよね」
「こんな時間のとらえ方もあるんだね」と
興味深い「人」を見つけたとき、
「あ、できるかも!」と思ったのです。
「時間」がテーマだというと、どうしても
「効率よく時間をつかうためには?」という視点になりがちですが、
まずはそれを外すことから始めてみました。
ちょうどその頃知ったのが、若宮正子さんです。
この方、60歳で銀行を定年退職したとき、パソコンを衝動買いし、
80歳でプログラミングを学び、ゲームアプリをリリースしたという方。
世界で一番年上のプログラマーとして、米国アップルの世界開発者会議にも特別招待され
ティム・クックさんと対面!
いったいこの方の中で年齢という「人生の時間」はどう意識されているんだろう?
とお話を聞いてみたくてたまらなくなりました。
実際にお会いした「まーちゃん」は、驚くほどポジティブ。
歳をとると、「短いものさし」から「長いものさし」へ持ち変えるそうです。
「時間が解決するさ」と思うと、悩むこともなくなるのだとか!
そして、巻頭特集には、あのカンヌ映画祭に常連の河瀬直美監督!
も〜、私は、この時期に河瀬監督にお会いでき、お話を聞けて本当によかったと思います。
私のサイト「外の音、内の香」にも詳しく書きましたが、
河瀬監督の映画作りは徹底して非効率。
映画を撮る時には、俳優さんたちにまずはそこで暮らしてもらうそう。
山の暮らしをしてもらわなければ、薪の割り方からくべ方、山道の歩き方など、山の所作はわからない……。
そこで費やした時間は必ず映像に映る……。
トマトがなっているシーンがあれば、、春から畑に苗を植えて、
夏の撮影に間に合うようにみんなで育てる。
リアルにそこにトマトがなっていることで、
俳優さんたちも、ちゃんともいで食べることができる。
今まで、いかに効率よく仕事をし、いかに短時間でたくさんのことをやるか、
ということばかりを考えてきたけれど、
どんなに急いでも、1時間=60分という事実は変わりません。
急いで実ってくれ!と思っても、トマトは急には実りません。
は〜〜!なるほど〜!と思ったのです。
時間にしか育てられないものがある。
だったら、しっかり時間をかけて、何かが育つのを待ってみようか。
そう思うようになりました。
そのほか、「北欧暮らしの道具店」の佐藤友子さんは、
いつもお忙しく働いていらっしゃるから、さぞかし効率的な時間を過ごしていらっしゃるかと思いきや、
一番大事なのは「何もしない時間をつくる」ことなのだとか。
それは、一旦自分を空っぽにし、明日を迎えるための儀式……。
引田あずみさんは、3歳のつむぎちゃんのお母さん。
でも、スキーにも行くし、美術館にも出かけるし、夫婦で飲みにも出かけます。
「子育てに時間を乗っ取られないように」という一言が印象的でした。
そして、「時間をお金で買う」という実験ページも。
読者代表、白田さんに、今注目を集める「おかずの作り置きサービス」を利用してもらい
1週間それを食べてみての感想を伺いました。
ここにご紹介したのはごく一例です。
ぜひ、書店でお手にとってみてくださいね〜!
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