フランス・アンティーク便り vol. 4 ~フランスマダムの素敵なお家編~
~ 「histoire(イストワール)」青木ともみさん
7年ほど前、アンティークを通して知り合ったフローレンスさん。今日は彼女の素敵なお家をご紹介します。
パリから車で1時間ほど走ると、大きな森や湖があり、のどかな景色に変わっていきます。小さな丘の上にある彼女のご自宅は、1880年頃の農家の一軒家を改築したもので、その面影は今も残っています。都会ではなく、自然があって静かな場所で暮らしたいという考えから、23年前にこの場所を選んだのだそうです。彼女のセンスはとにかく素敵で、物選び、飾り方、植物との組み合わせ、とにかく勉強になることがたくさんあります。
大きな窓のあるキッチン・ダイニング。木製のアンティークのテーブルとメタルのイス、違う素材の組み合わせもなんだか自然。テーブルにも窓辺にも、アンティークと一緒にたくさんの植物が。
食器はほとんど新しいものを買ったことがないそうで、普段使いのお皿もグラスもカトラリーも、みんな古いもの。
リビングには、イスやソファーがいろいろ。100年以上前のアンティークと1960~70年代のデザイン性のあるモダンなものをうまくミックスさせる、というのは彼女のこだわりのひとつ。
中庭から建物を見ると、昔の面影があります。写真の建物の右側部分、元々は馬小屋だったのだそうです。
階段下のディスプレイも素敵です。蚤の市などでみかける、果物や野菜を運ぶのに使っていた木製のバスケットを電気の傘に。これも彼女のアイデアならでは。
部屋や廊下などいろいろな場所に、素敵なディスプレイがあります。地球儀のコレクションをしているそうで、大きさもデザインも年代も様々。お見事です!!
大きな木々や花の咲く、広い庭から建物を見てみました。ゆったりと時間が流れているような気がします。
最後に「アンティークのインテリアやディスプレイを考えるうえで、大事にしていることはありますか?」とお聞きしたところ、シンプルなものにちょっとした何かをプラスして、うまく調和させること。それから、植物とあわせることで古いものたちが生き生きするのよ、という言葉は、とても印象的でした。
photo&text:青木ともみ
→Vol.5はこちらから
Profile
青木ともみ
フランス生活十数年。普段づかいのアンティークやヴィンテージをご紹介するため、日本での企画展やイベントなどに参加している。次回は11月、東京でのイベントに出店予定。「histoire(イストワール)」
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。