時間をお金で買ってみた 白田茜さん Vol.2
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21品の料理で1週間過ごしてみたら
作ってもらった料理は、暮らしの中でどう役立つのか?
体験してわかったのは、「時間を買うと優しくなれる」ということでした。
3時間で21品ものおかずが完成!これを1週間で上手に夕飯に生かすためには、食べる順番が大切なのだとか。サラダなどフレッシュなものから食べ始め、肉料理など冷凍できるものはすぐに冷凍を。煮込み料理は3日目以降でも大丈夫……といった具合です。
1日目
ラムストロガノフとマーボナスをメインに、副菜はゴロゴロサラダ。五目炊き込みご飯も。ロールキャベツ、鮭のホイル焼きなどは冷凍。
2日目
ハンバーグに、昨日の残りのゴロゴロサラダと、五目炊き込みご飯を。ミネストローネをプラス。同じものをすりつぶして離乳食に。
3日目
ラムチョップソテーに筑前煮と割り干し大根と青菜のきんぴらを。ご飯は新たに炊いた。かぼちゃのサラダなどを離乳食に。
4日目
厚揚げの豚バラ巻き、レンコンの梅マヨ和え、割り干し大根と青菜のきんぴら。離乳食はポテトとブロッコリーをマヨネーズであえて。
5日目
ロールキャベツとワカメの梅和え、茹で野菜。白米を炊いて。切り干し大根と青菜のきんぴらは、ご飯の共として大活躍。
6日目
鮭のホイル焼きはボイルした。レンコンの梅マヨ和え、かぼちゃサラダはカレー粉を混ぜてアレンジ。カブの葉と豆腐の味噌汁。
7日目
生姜焼きは解凍してフライパンで焼いた。レンコンの梅マヨ和え、カブジェノベーゼにトマトを煮込んでバスタソースにアレンジ。
1歳の望ちゃんも、6歳の亨くんも毎日喜んで食べていたそう。何よりイライラせずに、食卓を囲めたのが一番の収穫!
冷蔵庫の中に、作り置きがある、というだけで、
安心感があります。帰ってきたら、
焼いたり温めたりするだけで食事ができるので、
片づけまでの時間もスムーズ。
私がお金で買ったものは
心のゆとりだったのかもしれません。
「今まで私は、料理は家族への愛情表現のひとつだと思っていました。でも、自分で作らなくても、おいしい料理があれば、それでいいんですね。イライラせずに、食卓を囲めるだけでこんなにハッピーなんだと、今回初めて知りました。子供が小さくて一生のうちの一番忙しい今の時期だけ、誰かに頼ってもいいんだと思えたんです」と白田さん。
時間をお金で買ってみる、という体験は、自分にとって一番大切なことは何なのかを、もう一度問い直す機会にもなったようです。
暮らしのおへそ実用シリーズ
『時間を、整える』より
text:一田憲子 photo:有賀傑
Profile
白田茜
ライターと家事と育児、3足のわらじを履きながら奮闘中。食関係のほか、地域の手仕事や女性の生き方などに興味を広げている。10歳の息子、1歳の娘と4人暮らし。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。