無理はしない。自然でいい。Vol.3 料理研究家 ウー・ウェンさん
暮らしのおへそ
2018.09.27
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旬の素材がもつおいしさを大切に
手を加えすぎず、シンプルに。
そうすると、自然に毎日食べても飽きない
優しい味になります。
食べ物で体を整える
朝によく作るというおかゆには、くるみをかけ、クコの実を添えて。
「ひとり分だけ」を作ることができる
ウー・ウェンさんが作った「Wu Wne’s ONE」の「ONE’S POT」。
オーブントースターに入れてご飯やお粥を炊き上げることができる。
「結婚して、夫が家にひとを招くことが多く、
料理を作ってはふるまっていましたね」
すると、そのおもてなし料理が評判を呼び、
みんなが作り方を知りたいと言いだし、
クッキングサロンを開くことになったというわけです。
今、クッキングサロンは、餃子や肉まんなどを自宅で作る
「小麦粉料理コース」と季節の野菜を使った
「家庭料理コース」の2つ。
立ち上げ当初からほとんど変わらないそう。
そして10年、20年とずっと通っていてくれる
生徒さんも多いのだと言います。
「必ずひとりひとりと向き合う時間をもつようにしています。
人と人とのご縁がいちばん大事ですね」
今、何が必要で何が必要でないのか。
ウーさんはそのジャッジがきちんとできる方でした。
無理をしないことは今この手のなかにあるものを大切にするため。
「きちんと見極める」ことで
自分にとっての本当の宝物を輝かすことができそうです。
text:一田憲子 photo:日置武晴
『暮らしのおへそ』Vol.26より
Profile
ウー・ウェン
Wu Wen
中国、北京で生まれ育つ。料理上手な母から受け継いた料理が評判となり、料理研究家に。「料理を通じて日本と中国の架け橋になりたい」との思いから、東京と北京でクッキングサロンを主宰。少ない材料や調味料、道具で作れる体をいたわる知恵にあふれた料理が人気。
http://www.cookingsalon.jp
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