高橋みどりさん vol.3「週末ごはんの調理法は、蒸すか焼くか」
大人暮らし これからの食卓
2019.03.20
黒磯でのごはんは、炭火で素材を焼くだけ、というのがほとんど。あとは蒸す、くらい。肉にも下味をつけておくようなことはせず、焼き上がったアツアツにオリーブオイルをまわしかけ、それぞれが自分の加減で塩、こしょうをぱらりとするのがちょうどいいのです。
焼き上がった肉は大きいまま、ドンと木の器に大胆に盛りつけます。ナイフを木の皿の上で使うのも、まったく気にしない豪快さです。
玉ねぎを丸ごと、皮が真っ黒になるまで焼いて、中の甘くジューシーに蒸し焼きされたものを食べるのも、定番になりました。玉ねぎの丸焼きを取り分けてると、皮が真っ黒なのに対し、中はほんのり透明、飴色。口に入れるとジュワッと甘みがあふれ出します。「どれも、素材が主役のごはん。だから私の役目は、素材の準備くらいですね」
「“これから”の暮らしと食卓」より
photo:齋藤圭吾 text:赤澤かおり
Profile
高橋みどり
スタイリスト。料理本を中心に、食について発信、活動し続けている。東京と栃木・黒磯を行ったり来たりしながら、仕事に、食べることにと忙しい日々を送る。著書に『わたしの器 あなたの器』(KADOKAWA)などがある。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。