北欧椅子の定番。ボーエ・モーエンセンの「J39チェア」

今日のひとしな
2016.05.02

~halutaの北欧アイテムvol.2~

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みなさん、ごきげんよさげですか?
今日は、halutaのレセプションでも使われている、ボーエ・モーエンセンのJ39チェアをご紹介しましょう。

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「定番」と呼ぶにふさわしい威風堂々としたたたずまいなのに、どこか軽やかさもある。素朴な顔つきだけど、よく見ると、とても洗練されている。

この椅子が生まれたきっかけは、FDB(デンマーク協同組合連合会。今でいう生協)から、まだ若きデザイナー、ボーエ・モーエンセンへの依頼でした。

「一般市民のために、安価で、質の高い椅子を作って欲しい」

そんなリクエストに応え、モーエンセンが試行錯誤の末、1947年に完成させたのがJ39。これが大きく評価され、のちに北欧モダンデザインの礎を築いた巨匠として、またデンマーク近代家具の代表的なデザイナーのひとりとして、長く名を残すことになります。

さて、彼がJ39をデザインするにあたりモチーフとしたのは、アメリカ・ニューイングランド地方で18世紀後半~19世紀にかけて作られた、シェーカー家具の椅子だと言われています。厳格なシェーカー教の教えである「すべてにおいて簡素であること」に基づいた、実用性と優美さを兼ねたフォルム。これを参考にしつつ、さらに細部にまでデザインを突き詰め、試行錯誤を凝らして生まれたということです。

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まずは、深めに腰をかけてみてください。ていねいに手で編まれた座面のペーパーコード(紙ひも)にお尻がすっぽりと包まれ、またカーブを描いた広めの背もたれに具合よくフィットし、実に心地よい「おさまり感」なのです。

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素材は、軽くて丈夫なスカンジナビア産のオーク材を使用。やや大きめですが、持ち運びも苦ではなく、ふだん使いの心地がよいのもうれしいポイント。

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halutaのオーナーも「モーエンセンの、とくにJシリーズの品番は扱いやすいので、北欧家具を買う、最初の1脚としておすすめです」とのこと。

あなたの暮らしにきっと「すべらない」1脚となることでしょう。

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¥65,000+tax

 

haluta

主にデンマークから仕入れたヴィンテージの北欧家具、雑貨を扱う。「今日のひとしな」コラム執筆は、ウェブブック「haluta365」編集長・山村光春さん。

 

haluta kanda(ハルタ カンダ)
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マーチエキュート神田万世橋
TEL:03-5295-0061
11:00~21:00(日祝 ~20:00)

 

haluta AndelLund(ハルタ アンデルンド)
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12:00~17:00(火、土、日祝のみ営業)
http://www.haluta.jp

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