2倍に伸びる、ハンス・ウェグナーの「クルパタテーブル」
~halutaの北欧アイテムvol.13~
みなさん、のびのびしてますか?
今日は、ハンス・ウェグナーがデザインした、奇跡の伸びるエクステンションテーブルをご紹介しましょう。
またまた奇跡だなんておおげさに~、と思ったあなた。確かにおおげさですが(あっさり認める)でもこれを最初に見たとき、個人的に、ほんとうに「うおー! 奇跡!」と思ったのです。思ったのは事実です。
何が奇跡かって? まま、まずはご覧ください。
こちらにあるのは、ひとつの美しいテーブルです。幅が90cm、奥行きが50cmほどなので、デスクといってもよいかもですね。
いたってシンプルなデザインですが、天板にちゅうもーく! 2枚重なっているのが分かりますか? こちらをなんと、縦にクルッと回転できるんです。
ほら、こんなふうに。そして2枚重なっていた天板の片側は蝶つがいで留められており、パタッと開くと……一気に2倍のサイズに! まさにクルッ、パタッ! で、フラットな一枚天板のダイニングテーブルに大変身です。halutaではここから「クルパタテーブル」と呼んでます。
こうした、用途によって天板が伸ばせるエクステンションテーブルは、おうちに客人を招くことが多い北欧にはたくさんあります。ただその多くは天板をずらして、別の天板をはめるなど、意外と骨なのですが、こちらは操作がとっても簡単なので、女性や年配の方にもおすすめです。
使い方も、さまざまです。まずはワークデスクとして。
そしてダイニングテーブルとして。こうして改めて見ると、同じ脚のかたちなのに、どちらもまったくもって違和感はなく、完全に馴染みきっています。すごいです。
そしてもうひとつの使い道が、こちら(ジャーン)。
こうして天板の1枚分を、壁に立ててしまうのです。そして壁面部分に写真を貼ったり、本を立てかけたりすると、とっても素敵です。ちょっと図書館のような、知的な雰囲気も出てますよね。
さらに! 回転したときまで巻き戻ってみましょう。ほら、ここに隠し棚があるのです。
halutaのオーナーからは「ここには、ラブレターを隠しておけますね」と、なんとも青春野郎(!)な発言も飛び出しています。「脚も簡単に外せるので、コンパクトで車での持ち運びも便利。アウトドアで使うのにもいいかもしれません。仕掛けがいろいろと効いている、貴重なひとしなだと思います」
こんなにもシンプルなのに、こんなにもギミック満載。これを奇跡のテーブルと言わずしてなんという!
あなたもそう思いませんか?
主にデンマークから仕入れたヴィンテージの北欧家具、雑貨を扱う。「今日のひとしな」コラム執筆は、ウェブブック「haluta365」編集長・山村光春さん。
haluta kanda(ハルタ カンダ)
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