当店一番の自慢かもしれない里山の自然 「今日のうすけ」
今日のひとしな
2020.02.29
~ うすけはれ より vol.29 ~
「今日のひとしな」を担当するのも本日が最後日です。読んでいただいた皆さま、ありがとうございました。普段あまり文章を書かないのではじめは大変でしたが、自分たちの取り扱っているアイテムへの想いや魅力が再確認できた、素晴らしい機会でした。
最終日の今日は、「うすけはれ」を営むことになったいきさつを少しお話しします。
小豆島で住むところを探していた私達は「田舎に住むなら自然の息吹が感じられるところが良い」という気持ちで何件か空き家を探していました。
この家を初めて訪れたのは四年前の秋。家へのアプローチの坂道を登ると、紅く色付いた大きなもみじの木が私たちを迎えてくれました。この瞬間に、「ここかな」という予感がありました。
そしてこの家に住み始めて、毎日刻々と変わりゆく色と音と香り。「この豊かな自然の営みを自分たち二人だけしか知らないのはもったいない」という思いにかられるようになりました。
住み始めた時から家の奥にある、大家さんが倉庫に使われていたという元素麺工場。「ここで小さなお店を開いて、島の方や島外から来る方々と共にこの自然を満喫したい」そう思いついて店をオープンさせたのは、初めてこの訪れたときからたった半年後の5月1日でした。
今考えると、不思議なくらい幸運な偶然に導かれて「うすけはれ」は存在しています。瀬戸内の温暖な気候の中ではありますが、深い山の中なので冬は雪景色も何度か見られます。大木の椿がその中で赤い花を咲かせています。
春になると、すぐ下の殿川ダム公園は桜の名所。その頃「うすけはれ」ではつつじがいっぱいにつぼみをつけ、うぐいすの声も聞こえます。季節は次にすずらんを咲かせ、紫陽花へと移っていきます。夏はおきまりの蝉の声、そのうちそれがひぐらしに変わり、ききょうや秋明菊が咲き始めると、あたり一面金木犀の香り。そしてすすきがたなびき、いよいよもみじが紅葉していきます。
こんな毎日の移り変わりを、当店インスタグラムの「今日のうすけ」で動画配信しています。普段私たちが見ている色や音。一緒にご覧いただけると嬉しいです。そしていつの日か小豆島の山の中まで訪れていただけることを心待ちにしています。
今日はとっておきのひとしな、「里山の自然」をお届けしました。
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うすけはれ
香川県小豆郡小豆島町中山131−1
TEL:090-8284-6171
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜、水曜
https://www.usuqefare.com/
Instagram「@usuqefare」
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