イメトレのおへそ ― 「CHICU+CHICU 5/31」主宰・山中とみこさん vol.1

暮らしのおへそ
2020.01.15

こうかな? こうだったらいいな。 
結論が見えなくても、もやもやと考え続けていれば
大事なときに決断できる。

s_MG_3283
朝晩、腹筋、スクワット、腕立て伏せを続けている。「運動音痴だった私が、こんなに運動をするなんて自分でも信じられないぐらい。友達に『スッキリしたね』と言われるとうれしいですね」と山中さん。


「新しいおへそができたんです!」 

今年65歳になるという山中さんが、目をキラキラとさせて教えてくれました。なんとそれは、筋トレ!

「今年の2月、友達に誘われて呼吸法の合宿に参加しました。ぐっと深い呼吸をすることで体幹が整って、体重が0.7キロ減りました。微々たるものですがうれしくて! それで、人生で初めて筋肉をつけようと思ったんです」

帰宅後、早速近所でジムを探してパーソナルトレーニングを開始。スクワットや腹筋ができるようになりました。今は、自宅で筋トレを続ける日々。

s_MG_3299
筋トレを始めると同時に食生活も見直した。朝食はパンとバナナとヨーグルトを。昼食を一番しっかりとる。玄米ご飯にみそ汁、おかず数品と定食風に。夜は、お酒を飲むので、おかずをつまむ程度で軽めに。


洋服ブランド「CHICU+CHICU 5/31」を主宰する山中さん。結婚し、息子さんが小学生になるまでは専業主婦だったと言います。子どもを乳母車に乗せて、骨董市やのみの市をめぐっているうちに、好きなものを集めて自宅ショップを開くように。さらには、友達が紹介してくれた空き家を借りて骨董店をオープンさせました。

ところが、お母さまの介護のために4年弱で閉店することに。その後、市の広報誌で募集していた小学校の特別支援学級の補助職員として仕事を始めます。そのときやってきた波に、さっと飛び乗る身軽さといったら!

「自由な感性をもつ子どもたちと一緒に過ごすうちに、もの作りって楽しいなあと思うようになったんです」

これが、洋服を作るきっかけとなりました。でも、決して裁縫が得意だったわけではありません。時を経たものが好き。華美でなく、色褪せたり、錆びたものが好き。古い家具や、器を選ぶのと同じ目線で、毎日着られる日常着を作りたかったそう。

最初は自宅でこぢんまり始めたブランドは、今では多くのファンに待ち望まれるようになりました。昨年には、古い一軒家を借りて、ショップ「山中倉庫」もオープン。

「これ」と決めたときの山中さんのダッシュ力には驚くばかり。

「よく思いきれるよね、と言われるんですが、もやもやと考えている時間が長いんです。たぶん、イメージトレーニングをしながら、自分なりのタイミングを見計らっているんだと思います」

体をつくる

人生で初めての筋トレを開始。
自分の体が変わる仕組みを
理解することが楽しい。

s_MG_3230
朝晩体重計に乗る
寝る前と、朝起きてから体重を量り、その差が代謝の目安に。「何を食べると、戻りにくいかなど、自分の体がわかってきました」

s_MG_3244
しょうがパウダー入りの紅茶を飲む
平均体温が35度台と低めなので、コーヒーをやめて、しょうがパウダーを入れた紅茶を飲むように。体がポッと温かくなる。

s_MG_3239
ささ身を常備
ジムで食事指導を受けてから、低カロリーのささ身をよく食べるように。塩麴、しょうゆ麴、塩麴+カレー粉に漬け込んで。


→vol.2につづく


「暮らしのおへそ Vol.28」より
photo:有賀 傑 text:一田憲子


→その他の「暮らしのおへそ」の記事はこちら

Profile

山中とみこ

Tomiko Yamanaka

大学では福祉を学び、卒業後は会社員に。結婚を機に専業主婦になる。子育てが一段落した頃、リフォーム会社に勤務。その後古道具店をオープン。4年弱続けて閉店。小学校の特別支援学級で補助職員となる。2003年に洋服ブランド「CHICU+CHICU 5/31(チクチク)」をスタート。昨年ショップ「山中倉庫」をオープン。夫とふた暮らし。10月にエクスナレッジより新著を発売予定。
http://chicuchicu.com

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ