一田憲子さん著『父のコートと母の杖』発売! <親の人生の最終コーナーで親と出会い直す>とは? 

2024.11.01

『暮らしのおへそ』の編集ディレクションや『大人になったら、着たい服』の巻頭エッセイでおなじみ、一田憲子さんの新刊『父のコートと母の杖』が、本日11月1日、発売日を迎えました。

この本は、今年92歳になる一田さんのお父様、81歳のお母様、その「老い」を受け止める一田さん自身のことを綴った一冊です。

美しいブックデザインは、なかよし図工室の成澤豪さん、宏美さん。水色の帯を取ると……可愛い仕掛けが隠れています。この書籍の本質をとらえた、静謐でありながらユーモアのある装丁は流石!

定価:1650円(税込)
Amazon楽天ブックス

 

3年前、お母様が肩の手術をしたことをきっかけに、ご両親のケアをするようになった一田さん。

「だんだんと体力が衰え、できないことが増える。自分の親にその「年齢」がやってきていることを知ったとき、訪れたのは「恐怖」だった。怖さとは、何かが奪われる時、それに対して対抗することで起こる感情だ。父や母が弱っていくことがイヤだ。いつまでも元気でいてほしい。もしそうでなくなったら、いったいどうしたらいいのだろう?(中略)

そんなジタバタを経て、「老い」を受け入れなくては仕方がない、と理解した時から、私は父や母と出会い直してきた気がする。それは、人が年齢を重ねて生きていく、という事実を受け止めることでもあった」(はじめにより)

 

親の人生の最終コーナーで、
親と出会い直す


一田さんの実体験から、親と子、夫婦、家族の関係を見つめ直したこの本には、同じように親のケアをしている方、今は元気だけれど親の将来を心配している方に読んでいただきたいメッセージがたくさん。

各画像の右下にあるのは、一田さんによるお父様、お母様の似顔絵! 父の日や母の日、お誕生日などに、簡単なメッセージとともにFAXするんですって。

 

この本のもうひとつの読みどころが、80代、90代で二人暮らしを続けるご両親の暮らしの知恵です。側弯症で杖が必要になりながら、道具ややり方を工夫して家を整えるお母様。90代で新しいパソコンを購入し、自宅にいながら世界の動向を眺めるお父様。お二人の暮らしぶりは、私たちがこの先、元気に歳を重ねるためのヒントになるはず。

一田さんのブログでも『父のコートと母の杖』について、書いてくださっています。本の内容は、Instagram LIVEでもお話ししていますので、そちらもぜひ、ご覧くださいね。

さらに! 本の内容をより、深掘りするトークイベントを企画しました。

12月7日(土)
14:00~15:00
広島蔦屋書店
チケット販売開始
11月7日(木)12:00(正午)12月8日(日)
14:00~15:30
MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
チケット販売開始
11月1日(金)12:00(正午)
*こちらは、会場参加、オンライン参加(アーカイブ配信あり)

*イベントの詳細や、チケットの購入については、各書店さんのHPの「イベント」欄をご覧ください。

1回目のInstagram LIVEでもチラリとお話ししましたが、この本の執筆を一田さんに依頼したとき、「介護で苦労をしている方は、世の中にたくさんいらっしゃるのに、元気で二人暮らしを続けている両親のことを、私が書くのは遠慮したい」と一度、お断りされました。それでも、今、現在進行形でご両親と向き合っている一田さんだから書ける物語がきっとある。それを読んでみたい! そう願う人は私だけではないはず、と重ねてお願いをして出来上がったのが本書です。

一田さんご自身も、迷いながら、悩みながら、勇気を奮って書き上げてくださったこの一冊がたくさんの方に届きますように。


 

本誌のご購入はこちらから


定価:1650円(税込)
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