「今日のひとしな」５月の担当は「HAC by WONDER MOUNTAIN（ハック バイ ワンダーマウンテン）」

いよいよゴールデンウィークが始まりましたね。みなさん楽しんでますか～？ さてさて、今日は、５月にデイリー連載「今日のひとしな」を担当してくださるお店をご紹介しますね。

明日からの「今日のひとしな」は、なんと広島県福山市からお届けしまーす。お店の名前は「HAC by WONDER MOUNTAIN（ハック バイ ワンダーマウンテン）」。大きな公園に面したヴィンテージビルの２階に佇むライフスタイルショップです。連載の執筆を担当してくれるのは、日々お店に立つスタッフたち。いつもお客さまと話しているような気持ちで、コラムを書いてくれるそうですよ。

さて、今回、どうして福山のお店？？ と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。福山は、人気観光地・尾道や倉敷に近く、瀬戸内海沿いに古い街並みが残る風光明媚な街です。……とはいえ、やはりそこは小さな地方都市。ご多分にもれず、この数年でセレクトショップなどの個人商店は、次々とクローズしているのだそう。そんな中、地元のおしゃれさんたちが足しげく通う、伝説のお店があるんです。

それが、福山で10年以上続く、「WONDER MOUNTAIN」というメンズやユニセックスの服を中心としたセレクトショップ。オーナーの大森雅之さんがセレクトする、ちょっぴりミリタリーを意識した抜け感のある服は、福山のおしゃれさんたちの心を虜にしてきました。

その大森さんは長年、洋服だけでなく、生活全般を提案できるお店を作りたいと思い続けてきたそう。そこには、福山の人たちにまだ知られていない、国内外のいいものを紹介したい、そして、心からいいと思えるものに囲まれて日々気持ちよく暮らしてほしい、そんな思いがあったのかもしれませんね。そして４年前、とうとう念願のライフスタイルショップ「HAC」を、お店の近所にオープンさせたのです。

そのため「HAC」に並ぶのは、男性の視点でセレクトされた、ちょっぴり骨太なアイテム。飾るためではなく、ちゃんと用途があって使い込める雑貨、昔のものだけれど、現代だからこそ使いこなせる民芸品、毎日洗えて、動きやすく機能的なのに、品のよさが感じられるレディースウェア……。一見ベーシックなようでいて、こだわりがつまった、他にはないラインアップが魅力なのです。

そんな大森さんの思いを託された、「HAC」のスタッフたち。あるスタッフは、お店について、こんなことを話してくれました。
「ここに来る前、東京で働いていたのですが、ある日、『あれ？ 自分が本当に“おしゃれだな”って思えるものって、地元の福山にあるのかも？』って気づいて、結局、戻ってきたんです（笑）。WONDER MOUNTAINも含め、うちのスタッフはみんなオーナーのファンで、元々お客として通っていた人ばかり。このお店に育ててもらった、という感じです。そういう場所が地元にあるのって、改めてありがたいことだなと思います。恩返しというわけではないですけれど、オーナーの思いを、しっかりお店作りに反映していきたいと思っています」

中でも、おすすめのアイテムのひとつが、「itten.（イッテン）」というオリジナルブランドの服。「こういうの欲しかったけれど、考えてみたら今までなかったなー」という、かゆいところに手が届くようなアイテムばかりなのです。

たとえば、こちらのパンツ。お尻の形が絶妙なシルエットで、「気がついたらこればかりはいている！」という人が続出なのだそう。ロンドンや香港のセレクトショップでは展開していますが、日本で買えるのは、「HAC」と「WONDER MOUNTAIN」だけ。「今日のひとしな」にも数点、登場予定ですので、ぜひ注目してくださいね。

店内の大きな窓から見えるのは、公園のグリーンや、のどかに佇む図書館など。驚くほど見晴らしがよく、日の光もたっぷり入ります。
「初めていらっしゃるお客様はみなさん、この空間の気持ちよさに感激してくださいますね。常連さんの中には、嫌なことがあった日は、リラックスするためにこのお店に来るという方もいらっしゃるくらいです。尾道や倉敷に旅行に来られた際は、ぜひお寄りいただいて、この心地よさを体感していただけたらうれしいです」