「今日のひとしな」1月の担当は「CHANTILLY-2F（シャンティー ニーエフ）」

いよいよ2018年もあと数時間。平成最後の年越しですね。みなさん、どんな年末をお過ごしでしょうか？ さてさて、2019年の「今日のひとしな」トップバッターを飾ってくれるのは、福島・猪苗代にあるセレクトショップ「CHANTILLY-2F（シャンティ ニーエフ）」です。明日から始まる連載の前に、お店の紹介をさせていただきますね。

雄大な磐梯山を背に、季節ごとに様々な表情を見せる猪苗代湖。その湖面がすぐそこに見渡せる道沿いに佇むのが、今回登場していただく「シャンティ」です。

「なぜ、猪苗代にこんなおしゃれな店が？」という声も多く聞こえてくるほど、そのセレクトには定評があり、県内各地はもとより、仙台や東京からお買い物にくる人も多いのだそう。

「店ではメンズ・レディースともに多くのブランドを扱っていますが、常連さんたちは『あのブランドの服』ではなく『シャンティで買った服』と言ってくださいます。どのブランドのものかではなく、うちに置いてあるもの全体に、安心感とワクワク感をもってもらえているんだなあと思うと、セレクトにも力が入りますね」と話すのは、店主の鈴木健太郎さん。

お土地柄か、気張った服よりも、デイリーに着られる服に人気が集まるのだとか。たとえばこの時季でいえば、10万円以上するような奇抜なデザインのコートではなく、３年は着まわせて数万円で買える洗練されたデザインのコート。「このあたりは豪雪地帯で、冬はおしゃれする気分が下がりがちのシーズンなので（笑）、少しでも気分が上がる、買いやすい価格帯のアイテムを揃えるようにしています」

「うちは都会のお店とは違って、スタッフとお客様の距離感がとても近いと思います。たとえば、プレゼントを探しに来たお客様が『こういうものを探しているんだけど……』ではなく、『どんなものを贈るのがいいと思う？』と聞いてくださる。そういう信頼関係を、できるだけたくさんの方と築いていきたいですね」と、スタッフの坂内俊之さん。

また昨年仲間入りした丹野清美さんは、「今日のひとしな」に着用モデルとしてもちょくちょく登場予定。鈴木さんのディレクションのもと、坂内さん＆丹野さんコンビがジェネレーションギャップトークを織り交ぜつつ（笑）、毎日執筆してくれる予定です！

そして「シャンティ」には、もうひとつ大きな特徴が。それは、カフェの中にあること！ 地元の人気店「TARO CAFE」と「DEN DEN COFFEE」の一角でオープンしているのです。そのため、訪れる人はみな、店内のアイテムをひととおり見て、スタッフとひとしきり相談し、どれにしようか悩みつつカフェでコーヒーを飲み、また戻ってきてもう一度試着して……と、平均滞在時間は、ものすごーく長いのだそう。

こちらはテイクアウト中心の「DEN DEN COFFEE」。「シャンティ」の隣にあり、いつもいい香りが漂っています。

こちらは、さらにその隣の「TARO CAFE」。ゆったりくつろげる雰囲気がいいですねー。

そんなこともあって、「シャンティ」にはカフェをイメージしたオリジナルアイテムも。コーヒーのイラスト入りＴシャツやパーカー、ロゴ入りのソックスなどは、ギフトにも人気です。シルエットや素材など、一からこだわって作った渾身のアイテムばかりですよ。

ちなみに、店名に入っている「2F」の由来を、店主の鈴木さんに伺うと……。「もともと、姉が営むへアサロン『シャンティ』のバックヤードだった2Fを間借りして服を並べたのが始まりなんです。だから『シャンティ2F』。郵便物がごっちゃになってしまうのを避けるためにつけた店名だったんですけれど、3年前にこちらに移転してからも、そのまま踏襲しました」

以前は東京でスタイリストのアシスタントをしたり、アメリカ西海岸で服の買いつけをしたりしていた鈴木さん。2011年の震災を機に地元に戻り、この地で自分ができることをしようと、自身でセレクトした服を販売し始めました。1Fのヘアサロンで髪を切ったばかりの女性が、この髪型に似合う服がほしいと、ウキウキした顔で2Fをのぞいてくれる姿を見ながら、「こういうのって、いいな」と素直に思ったのだそう。今も、カフェ時間やショッピングを楽しむお客様のリラックスした表情を見ると、“この地でできること”の一端が見えてきたような気がするといいます。

素敵なお買い物体験ができること間違いなしの「シャンティ2F」。ぜひ猪苗代湖や裏磐梯、会津若松の観光の折には、足を延ばしてみてくださいね。オンラインショップも充実していますよ～。