「今日のひとしな」10月担当は「ツクリテ」

暑さが落ち着き、過ごしやすい季節がやってきました。読書や映画鑑賞など秋の夜長を満喫したり、おいしい秋の味覚を堪能したり……。暮らしをより楽しむためにお買い物もしちゃおうかなと、ワクワクが止まらない時期ですね～。

今月の「今日のひとしな」は、福岡県北九州市にある「ツクリテ」が登場です。店主の尾倉さんがコラムを担当してくださります。

JR門司駅から徒歩7分ほどで到着。錆び具合がなんとも味わい深い丸い看板と白い立て看板を目印に、いらっしゃってくださいね。



2015年4月10日にオープンした「ツクリテ」。店名には「作り手の気持ちがつまったアイテムを紹介し、そのコンセプトを大切に伝えたい」という意味が込められています。

店内のPOPにはそれぞれの作家のプロフィールやモノづくりの想いが記されているので、こちらも要チェックですよ。

尾倉さんがセレクトするのは、暮らしにそっと寄り添うものたち。洋服やバッグ、アクセサリー、器、生活雑貨、おいしいお菓子などなど……。毎日を豊かにしてくれる衣食住のアイテムと出会える、まさに“暮らしに根差したお店”です。

「流行に左右されない、シンプルで機能的なアイテムを取り揃えています。お客さんの日常のすぐ近くにあるお店を作りたかったんです。そのため場所も、雑貨店が多い門司港ではなく、八百屋や商店が並び生活に密着している門司という街を選びました。日々のお買い物のついでに、『ツクリテ』に寄ってもらいたくって」

「自分のお店を開きたい」という夢をずっと持っていた尾倉さん。デザイン専門学校でインテリアを専攻し、卒業後はオーダー家具と雑貨のお店の店長を任されていました。夢への想いは日に日に強くなり、頭の中には理想とする店のイメージがはっきりあったそう。

店を開くための場所を探し始め、最初に内見した今の物件に思わず一目惚れした尾倉さん。
「やさしく光が入る感じや隠れ家的な雰囲気など、私が描いていたお店のイメージにぴったりとはまって！　すぐに契約をして、その２カ月後にオープンするという、スピード出店でした（笑）不思議と迷うこともなく、毎日楽しかったです」

内装は白をベースに、昔から蚤の市や古家具店で集めていた趣深い家具や棚を。
「お店を開きたいという夢には、ゆったり、ホッとできる空間を作りたいという想いもありました。なので、店内の奥に喫茶スペースを設けました」

お買い物を楽しみながら、おいしいコーヒーやお茶で一息つける、憩いの場となっています。

喫茶の一角には、子ども連れの方に嬉しいキッズスペースが。
「キッズスペースは絶対に作ろうと決めていました。私も小さい息子たちを連れて買い物するのが大変だったので、そうしたお母さん方に少しでもゆっくりお買い物していただきたくて。遊んでくれるのはいいのですが、帰りたがらないお子ちゃまも多いですね（笑）」

自粛期間中は2か月お店を休業。その時期を経て尾倉さんは、「自分の暮らしを見つめ直し、それが仕事にもいい影響を与えてくれました」と話します。

「これまでは、お店のこと、家事、子育て……と日々忙しく過ごしていましたが、お店の休業期間中に自分の生活により目を向けるようになって。頑張りすぎず、気を抜きながら、暮らしをていねいに、整えたいなと思ったんです。そう思うきっかけをくれたのは、お気に入りの暮らしの道具でした」

「日々のご飯作りも好みの器があれば、『このお皿に料理を盛りたい』という気持ちがわいてきて。道具一つでこんなにモチベーションって変わるんだな、と改めて気づきました。そうした実感をお客様にも伝えるようにしています」

もう一つ、尾倉さんの暮らしに欠かせないアイテムが「handmade candle lifart...（ハンドメイドキャンドル リファート）」のフレグランスキャンドル。明日からの連載の中にも登場しますので、お楽しみに。


「私は玄関先に置いていて、夕方に火を灯します。家族が帰ってきたときに、いい香りに包まれて、ホッとしてくれたらいいなと思って。空気でふわっと香りを感じられ、キャンドルから遠い場所でも心地よさを楽しめます。お家時間の癒しの一つになっていますね」

毎日の暮らしを豊かに、楽しくしてくれるアイテムが幅広く揃う「ツクリテ」。尾倉さんが一押しする31個のアイテムは、明日からの連載をお楽しみに！

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