【金子敦子さん連載】vol.1 大楠山にのぼろう！【前編】

今日から、金子敦子さんとともにお届けする連載、「大人のソトアソビ。」金子さんは、10年前に山の魅力に目覚め、ひとりで都内近郊のいくつかの山に登ってきました。しばらくお休みしていたものの、最近またソトアソビに心ひかれているそう。そこで、隔月のこの連載で、登山歴15年（頻度はかなり低いです）のワタクシ、ライター・増田と一緒に、山歩きやアウトドアごはんなど、大人のソトアソビを楽しんでみたいと思います！

初回は、神奈川県横須賀市にある「大楠山（おおぐすやま）」へ。三浦半島の最高峰ながら、標高241メートルという低山で、街にほど近く、急な登り坂も少なくて、初心者にぴったりです。

　　〔本日の行程〕
　　　09:50　　　 逗子駅集合
　　　10:00　　　 　 バス
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　　　10:25　　　前田橋バス停下車／登山開始
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　　　11:00　　　登山口到着
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　　　12:30　　　大楠山山頂／昼食

　　　13:30　　　　　下山
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　　　14:20　　　大楠芦名口バス停

朝の逗子駅にて。金子＆増田コンビで「大人のソトアソビ。」はりきっていってきま～す！！

横須賀市民病院行の京急急行バスに乗って25分。前田橋バス停で降りて路地を入ると、すぐに大楠山の湧き水が集まってできたといわれる、前田川が見えてきます。大楠山に登るには４つのルートがありますが、今回は「前田橋コース」を選択。前田川沿いにある看板でルートを確認したら、右手にある木の階段で遊歩道へ下りていきます。まだまだ暑い～、けれど金子さん、余裕の表情。

下りると景色が一変し、目の前には渓谷が広がります。ここが神奈川とは思えないほど緑豊か。今日は出会えませんでしたが、川にはサワガニやカワセミなどが生息しているそう。「気持ちいいね〜」

金子さん、飛び石をさっそうと渡ります。意外と滑るので、気をつけながら、一歩一歩踏みしめて。

しばらく行くと、小さな滝が出現！　少し手前では地元の子どもたちや犬が遊ぶ姿が。この日の最高気温は34度。「うらやましい、入りたい（笑）」と言いながら、階段を上って「大楠山ハイキングコース」へ向かいます。

と、金子さんがここでサコッシュから取り出したのは、スティックタイプの日焼け止め。歩きながらでもさっと塗り直しができる優れものです。アメリカのブランド「パシフィッククレストトレイル」のもので、三鷹のアウトドアショップ「ハイカーズデポ」で購入したそう。サコッシュの中には、すぐ取り出したいコンパスや手ぬぐい、塩飴などを入れて。

ここからは、いよいよハンキングコースのはじまりです。ゆるやかな階段が続いたかと思えば、登り坂があったり。汗が止まらず、息が上がります。「き、きつい……！」と金子さん。気づけば無言でもくもくと歩く、歩く。ときおり、木々を眺めたり、鳥の鳴き声に足を止めて、声がした方を探したり。

木々の香りを思っきり吸い込みながら、「はあ〜」と深呼吸。

ベンチを見つけたので、ひと休みすることに。暑い日は大量に汗をかくので、こまめな水分補給が大事です。もうひとつ、金子さんがザックから取り出したのは……行動食！　登山は運動時間が長く、何も食べないとエネルギー不足で動けなくなることもあるので、カロリー補給が必須なのです。「今日はドライフルーツ。水筒にも使っているナルゲンボトルは、密閉性があって持ち運びに便利」と金子さん。私は、黒糖入り塩飴とナッツバー、小さい羊羹。甘いものを口にするとほっとします。

止まったときに、アプリの地図で位置を確認。ちなみに「YAMAP」という無料アプリで、事前に地図をダウンロードしておけば、圏外でも現在地がわかるので、安心。

きれいな色のお花に出会ってうっとり。植物との出会いも登山の楽しみです。

ようやく塔が見えてきました！　これはレーダー雨量観測所で、この塔が見えたらゴールはすぐそこ。この周辺は、春は菜の花、秋はコスモスで覆われるそう。

展望台には上がることができるので、上でひと息つくのもおすすめ。眼下には太平洋が広がるこの絶景！　晴れていたら伊豆半島も見えるんです。

金子さんも思わず笑顔。「この景色を見れば、つかれも吹き飛んじゃいますね」

もうすぐ頂上！　後編に続きます。

text:増田綾子
photo:有馬貴子

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