「サイ」日高さんに聞く〝これから〞のベーシック Vol.1

2000年にメンズとレディースを同時に立ち上げて20年。スタンダードでシンプルなのに、静かなオーラを放ち、たたずまいが美しい。それが「サイ」の服の魅力です。デザイナー 日高久代さんが考える〝これから〞のベーシックとは？

「ブランドを立ち上げた当初から、将来ヴィンテージになるようなものづくりをしたいという考え方がベースにありました。それは20年たった今も、まったく変わりません。スタンダードなアイテムで、一見同じようなものを作り続けているように見えても、独自のカッティングやディテール、オリジナル素材などの工夫によって、新しい価値を加えて深化させていきたいと思っています」と日高さん。

白シャツ、チノパン、コート、デニム、紺ブレザー、スウェット……。今回、日高さんの３つの着こなしに登場したアイテムは、いずれもまさに定番中の定番。しかも、すべてのコーディネートのベースが同じ白のバンドカラーシャツなのに、コートに合わせたときはリラックス感があり、紺のブレザーだとキリッとしてスカートなら優雅な雰囲気で、とどれも印象がまったく違います。

「ベーシックというのは、まさにそういうこと。ひとつのアイテムを軸にして、コーディネートに広がりが生まれるもの。そして、客観的に見たときは適度な緊張感がありつつも、自分らしくいられる、自分らしさを表現できるのがベーシックな服なのだと思います」

→Vol.2に続きます

photo：和田直美　text：和田紀子

どこの洋服？ など、もっと詳しい内容は、ただいま発売中の
『大人になったら、着たい服　'20-'21 秋冬』でご紹介しています。
ご覧になってみてくださいね。

Amazon　
楽天ブックス　

→その他の『大人になったら、着たい服』の記事はこちら