～「Less」よりvol.1～

はじめまして、12月の「今日のひとしな」を担当させていただく「Less」の浜辺と申します。北海道のほぼ真ん中に位置する東川町と旭川市でお店をしています。

衣・食・住、それぞれをテーマにした3つのお店があり、暮らしにまつわるモノやコトを自分たちの目線と感覚でつなげています。

衣：「Less Higashikawa」（洋服や服飾雑貨など）
食 : 「on the table」（喫茶・食堂・酒場）
住 : 「Less Asahikawa」（家具、雑貨など）

短い間ですが、どうぞお付き合いください。

初日の今日は、昨年スタートさせたオリジナルのラバーブーツブランド「Daiichi Rubber（ダイイチ ラバー）」の”RAKA”（ラカ）をご紹介します。

北海道の開拓には欠かせなかった長靴。当時は北海道内にもたくさんの長靴工場があり、多くの方が長靴作りに従事していました。今では時代の流れにより、小樽市にある「第一ゴム」という一社のみ。

「失われつつある素晴らしい技術とものづくりの精神を未来につなげたい」という想いから、熱意のある第一ゴムの担当者、友人のプロダクトデザイナー、僕の３者でオリジナルの長靴作りを始めました。４年ほどの試行錯誤を経て、”これからのスタンダード”となるような長靴がようやく完成。

作りの良さ、軽さ、やわらかさ、快適性、デザイン。すべてにおいて、妥協することなく、満足のいく仕上がりです。

専門的な話になるので細かい説明は割愛しますが……。最近は減りつつあった「直接加硫」のヴァルカナイズ製法を用いることで、一般的な製法で作られる長靴より、やわらかいけれど、しっかり耐久性がある生地に仕上がります。その特徴が履き心地の良さを叶えているといっても過言ではありません。

この製法を採用したことによる嬉しいポイントは、他にも！　使えば使うほどに味わいが増す、経年変化の絶妙な色合いも「RAKA」の個性の一つ。また、レザーのようなマットな質感は、カジュアルだけれど気取りすぎない上品な印象を与えてくれます。

毎日履くようなものではないけれど、雨の日や森の中、必要な時にいつもと変わらない自分でいられるお気に入りであること。そういうものを持っているという安心感。長く愛せるものをひとつずつ所有する喜びに加えてもらえると嬉しいです。

インターネットで世界中のものが手に入る時代ですが、やっぱり実際に見て触れてみなければわからないことも多々。ぜひお近くのお取り扱い店で試してみてください。

２０２１年の３月には新色(OLIVE)とBLACKの２３cmが発売になります。
BROWNと BLUE GREENは限定色のため在庫限りとなります。

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