2004年にお店 「Less Asahikawa」 を始めた時は、ほぼ海外で買い付けたものだけでスタートさせた。

主に北欧と呼ばれるスウェーデン、デンマーク、フィンランドなどのヴィンテージ家具や、陶器、ガラス、インテリアアイテムなど、約半年間のイギリス滞在中にヨーロッパ各地へ足を運び、蚤の市やディーラーの倉庫を朝から晩まで宝探しのような気分で買い付けをしていた。

ヨーロッパへの憧れが強かったせいもあるが古いものに惹かれていて、そういうものだけでお店を作ろうとしていたのかもしれない。今となってはなかなか行けなくなってしまったが、年に１、２回のペースで買い付けと称した旅に出かけるのが何よりの楽しみだった。

自分が選び使い込んだものもいつか誰かのヴィンテージとなってくれたら嬉しいから、お店でも長く愛用できて、未来に残るものを扱いたいと思うようになった。

きっとこれからも古いものを探す旅はやめられないと思うし、新しいものと古いものとが心地よく共存する空間も作っていけたらと思う。