「唯一のダウン」…おすすめ帖vol.46

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に２回、ご紹介しています。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊　

photo：川本浩太　text：伊佐洋平　model：伊佐奈々

お店を続けるうちに、「セレクトする」ということをずいぶんと意識するようになりました。始めた当初は気になったものを次々と選んで並べて、お店の中がパンパンになって困ることもありましたが、今は気に入ったものの中からさらに、アナベルという、たった10坪の小さなお店に置く意味のようなものを考えてから選ぶようにしています。

 

昔はアウトドア系のダウンをセレクトしていたこともありましたが、「ゴーシュ」のダウンを扱い始めてから少しずつ絞り込み、今ではダウンは毎年これだけになりました。それは、アナベルで扱う意味を考えた結果、自然とそうなっていったのです。

 

 

「ゴーシュ」のダウンは、ダウンの気になるポイントであるモコモコ感を軽減するため、場所に応じて適正なダウン量が行き渡るように造りを工夫をすることで、見た目をすっきりと見せることに成功しています。

 

 

着ていただくとわかるのですが、肩まわりや袖口付近、フードの顔に近い部分などは、ダウンの量を減らしていて、モコモコ感がありません。

 

 

これはファッションにダウンを取り入れるとき、とても重要なことだと感じました。もともとはアウトドアを中心としたスポーツウェアとして活躍していたダウンは、どうしてもスポーティーさが否めないという弱点がありました。

 

 

「ゴーシュ」のダウンは、グレーグースの良質なダウンを使用した本格派でありながら、ファッションブランドとして最良の配慮が施されているのです。

 

 

 

寒冷地域のバイヤーさんからのリクエストで、数年前からリバーシブルとなりました。あまり両方を着るという人はいないかもしれませんが、ファッションとして考えた時に「楽しいな」って感じることもあるのです。

 

 

ワンピースに合わせた時と、パンツに合わせた時で変化をつけたいなって思ったところ「意外にこのリバーシブルは使うかも」って感じました。

 

ネイビーは少しきれいめで、ヒールに合わせて。通勤の際にも着ていただきたいダウンです。軽めのニットに前を開けて。

 

 

電車でダウンは意外に暑すぎたりしますからね。

 

 

スカートに合わせても素敵なダウンです。

 

 

前を開けたり閉めたり。

 

リバーシブルで着てみたり。

 

 

 

ブラックは少しレザーのライダースジャケットを意識したスタイリングにしてみました。

 

 

ウールのロングワンピースに合わせています。スポーツ系のダウンですと、マークなどが入っていることもあり、こういったスタイリングでは使いづらく感じていたこともありましたが「ゴーシュ」のダウンではしっくりきます。作り手がこういったスタイリングを十分に意識して作っているからに他ならないと思います。

 

 

裏のキルティングでもかっこよく見えてくれますし、モコモコ感も気になりません。

 

 

ロング丈もございますので、より高い防寒性を求める方にはこちらがとてもお勧めです。

 

 

前をきっちり閉めていただければ、巻き物なしでも真冬をしのげる温かさです。

 

 

きちんと感の出るネイビーは通勤でたくさん使う人にはお勧めです。

 

 

ポケットがしっかりたくさんついているのもロングの特徴です。クラシックなフラップポケットも好印象です。

 

 

こんなレイヤーもモコモコし過ぎずに楽しめるダウンです。

 

 

防寒能力は十分に高く、しっかりとファッション性を感じさせるダウンはさすが「ゴーシュ」。

 

 

いろいろ見て選んだ結果、アナベルで販売するダウンはこれだけに絞ろうと決めました。百貨店やモール、大手のセレクトショップには並ばない、けれど優秀なダウンであるからこそ、10坪しかない小さなセレクトで販売する意味を感じるのです。

 

 

ショートダウン：ゴーシュ　￥75,000+tax

ロングダウン：ゴーシュ　￥80,000+tax

 

 

←その他の「アナベル」の着こなしはこちらから

＊編集部より　伊佐さんがこの秋注目している楽ちんパンツの着こなしを『ナチュリラ』vol.51秋号で特集していますよ。本誌のほうもぜひご覧になってみてくださいね！　

 

• 
• 
• 
• 
•