グラスの‟楽しさ”を教えてくれる「木村硝子店」のアイテムたち

今日のひとしな
2021.05.02

~「文月」「道具屋nobori」よりvol.2 ~

正直にいうと、グラスを選んで買うようになったのは最近のこと。

たくさんのグラスに囲まれた職場にいたにもかかわらず、しばらくの間は一人暮らしの時のまま、その場しのぎのグラスだけで過ごしてきました。少し現場を離れてからはよりグラスを買うことの「良さ」が分かるようになった気がします。

ビッラバー450 ¥1,056

お店をオープンした時、いや、実はその少し前からお世話になっている、「木村硝子店」のグラスたち。膨大なラインナップの中から、実際に使ってみてよかったものをベースに、造詣がきれいで且つ割れ物であるグラスだからこそ、気軽に手に取りやすい価格帯のものをセレクトしています。


バンビ6oz ワイン ¥3,850

基本的に、「このグラスはワイングラス」「こっちはビールグラスです」……という案内は実はあまりしていませんでした。それよりも「好きなものを注いで大丈夫です」「気軽に使ってください」というのが当店のスタンス(むしろ、「このグラスは氷を入れても飲み物がしっかり入るので、ジュースやアイスカフェラテがたっぷり飲めます」なんていう個人的な使用感をお伝えしてしまうことの方が多かったかもしれません……)。


テキサス1924クープ4oz  ¥1,562

「決められた形にとらわれずご自由に」なんて言われると、難しいと思われるかもしれませんが、例えば、こんなのはどうでしょう。

頂きものの美味しい緑茶を冷たく淹れてカクテルグラスで飲んだらテンションが上がるし、
ワイングラスを使って季節の果物を洒落たフルーツゼリーにしてみるワクワクする。
ビールグラスだって、自家製レモンシロップの炭酸割を注いだらなんだかノンアルコールでも昼飲み気分。
プレゼントにもぴったりな小さなワイングラスは、キンと冷やした日本酒を飲むのも粋だったりして。

713カラフェ500 ¥1,760

そして飲み物以外でもひそかに人気があるのが、花瓶として使うこと。

「このグラス形もかわいいし花を生けても似合う思うんです」……なんて言ってたら、購入してくれた方が実際に花瓶として使っているのを教えてくれて、話がはずむことも。グラスだけでなくカラフェやボトルも入荷しましたが、半分は花瓶用と言ってもいいかもしれません。花関連でいえば、チューリップやヒヤシンスなど球根の水耕栽培用にグラスをつかっても綺麗です。

アルト・ボール タンブラー ¥1,980

結局のところ、自分が楽しいように使うのが一番良い、と思います。

ワイングラスをワイン用に買うのが悪い、ということではなく、それ以外の使い方も出来る、グラスって楽しいんだよという当店からのちょっとしたご提案です。もしかすると、「専用のグラス」に拘りのある方には不真面目に思われてしまうかもしれないけれど、そんな方でも当店がきっかけとなって、たまには気楽にグラスを楽しんでいただけたら嬉しいのです。

本当のことを言えばどんな飲み物もコップひとつあれば足りてしまう中で、わざわざグラスを買う、贈る、という行為は、大したことないように見えて意外と結構特別なことじゃないでしょうか。買ってみたはいいけど決められた「何か」を飲むまで使えないなんて、なんだかもったいないような気がしています。

text: ヨシタケ(道具屋nobori)

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文月/道具屋nobori

「文月」
住所:東京都台東区寿3-7-1
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日
https://fuzukikuramae.stores.jp/
instagram:@fuzuki.kuramae

 

「道具屋nobori」
住所:東京都台東区寿2-9-17
営業時間:11:00~18:00
https://fromafar.stores.jp/
instagram:@douguya_nobori

 

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