～「oku」より vol.21 ～

奥泰我さんのゴブレット。宙吹きガラスの技法でひとつひとつ制作されています。今年の４月に個展を開催させていただき、もうほとんど残っていないのですが、せっかくの機会ですのでご紹介させてください。

凛としていて繊細な印象ですが、持ってみると華奢すぎず、意外にもしっかりとした頼もしさがあります。

ステムのデザインも美しく細部へのこだわりが感じられます。短めの脚のデザインは可愛らしく、すっと長い脚は美しく持ちやすい。



口元は上にいくほど薄く作られているため、使ってみるととても口当たりがよいです。ワインやジュース、お水だってこれで飲むと美味しく感じられます。飲み物だけでなく、デザートに使ったり、お花を生けたりしても素敵です。

一般的にはアシスタントと二人で制作することが多い脚付きのグラスを、奥さんはすべて一人で制作されています。

個展の際に撮らせていただいた映像をこちらのページに掲載していますので、よろしければぜひご覧ください。やわらかく溶けたガラスの塊が、どんどん形になっていく様子がとても興味深くて。同時に奥さんの技術の高さに驚かされます。

奥泰我さんの作品、出会った際にはぜひお手に取ってみてくださいね。

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