～「berkarte」より vol.21 ～

新生活を前に身の回りを少しリニューアル。

新たな気分になれる手っ取り早い方法は、毎日手に触れる品物の新調。パッと思いつくのはお財布。目にする機会が多いから、色を変えたり形を変えたりして、気分を一新するのも良いと思います。小さいものから長いもの、革製のものや布製のものまでタイプは色々。ちょうど良い大きさで、使っていて楽しくなるもの……。

こんなコンパクトなお財布はどうでしょう。「Teha’amana（テハマナ）」のスリムウォレットのお話です。

このお財布は、コンパクトなサイズにまとまる三つ折りのタイプで、小さめのお鞄にも収納出来るサイズ感。後ろポケットに入れる男性の方にもオススメで、一般的な大きさのポケットであれば飛び出すことはありません。

カードも現金もしっかりと収納できる充実した内装。ミニマムでいて実用的なところが良いですね。

ここで使われている革は栃木のベジタブルタンニンレザー。自然由来のオイルがたっぷりと含んだヌメ革は、最初は硬く、徐々に角が取れて少しずつ丸みを帯びてきます。オイル馴染みがとても良いので、日々光沢をまとわせる過程が楽しいと思います。

本革の魅力は何と言ってもエイジング（経年変化）することです。

手にした時が始まり、そこから自分だけの唯一無二の品に育てることができる特別な楽しみがあります。使うほどに劣化するのではなく、逆に良くなっていく革の表情。使ってついた傷も味わいのひとつに。一日一日の積み重ねで、光沢と色の深みを生み、たまに磨いてあげて、じっくりと馴染ませて付き合っていきます。

写真右下のものが私が５年ほど使用したテハマナのスリムウォレット。新しい品と比べると一目瞭然。良い飴色に育って独自の雰囲気が出来上がっています。

‟使いやすい”というのは大前提、それから‟愛着が湧く”かどうかが長く付き合っていく上で大切なこと。毎日使うものだからこそ、持っていて楽しくなるものを選びたいですね。

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