「春のジャケットスタイル」…おすすめ帖vol.76

おしゃれさんコーディネート
2022.03.12


『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に2回、ご紹介しています。

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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々

 

少しずつ風が穏やかになり、日々春を感じる瞬間が増えてくる頃、多少寒くてもいったん脱いだ冬のコートには手を伸ばせない。洋服屋であるわたくしは当然のこと、ファッションに対する意識の高い人ほどそうなるのが端境期。今年は自身でもジャケットを着る機会が多いので、きっと気分なのだと思います。

 

明るいベージュのジャケットに綺麗な色合いのヴィンテージカンタのシルクストールを。

 

たっぷりしたワイドパンツに「太すぎる」という言葉は野暮なのかもしれません。気に入ったら穿いてしまいましょう。3日で見慣れますよ。

 

袖を長めにしたデザインのジャケットは、上質な表生地にギャップを感じさせるコットン素材が裏地にあしらわれ、洗いざらしで袖捲りの似合う雰囲気がたまらない。

 

総裏の上質なジャケットは、スプリングコートを着るような感覚で肌寒い季節から活躍します。それなりの予算を持って、長く着ていけそうなお気に入りを探すのもいいでしょう。

 

非常にクラシカルで上質感のあるジャケットに、ウェストが内側で絞れるデザインはクラシックなドライビングジャケットも思い起こす、メンズライクな一面もあるトラディショナルな印象と、ワイドな袖との対比もあって、とても女性らしい印象も残す。大好きなデザインです。

 

 

ハイウエストにポイントがあることで、全体を俯瞰で見た時の印象をスタイリッシュなものにしてくれます。

 

前を開けて、インナーを変えることで季節の変化に合わせてスタイリングを楽しめる。

 

 

季節が進み、初夏を感じさせる陽気には、真白なセットアップで一重のジャケットとTシャツを軽く合わせるのもいい。

 

「パンツスタイルに長めの羽織」というスタイリングが定着してきたこの頃、少しジャケットを意識してみるのもいい気分転換になりますよ。この春、スプリングコートと同じ視点で、ジャケットを見てみてはいかがでしょう。新鮮な心持ちは、ファッションだけでなく、日常生活の良い活力になりますよ。

 

 

ジャケット:SP(エスペー) ¥62,700(税込)

パンツ:ゴーシュ ¥34,100(税込)

カシュクールジャケット:ゴーシュ

シルクヴィンテージカンタストール:muni(ムニ)¥9,900(税込)

 

 

 

来週15日発売の『ナチュリラ』2022春夏号でも伊佐さんが提案する着こなしをご紹介しています。本誌もぜひご覧になってみてくださいね!

 

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アナベル

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