キャンプの焚火にはこちらが便利です 「馬場長金物」の多喜火鉈

今日のひとしな
2022.06.21

~「OutdoorLife kano」より vol.21 ~

まだまだ続く、焚火にまつわるアイテムのご紹介です。

これまで、はじめて焚火を楽しむステップを踏んできました。今日のひとしなはナタです。焚火をはじめてみるといろいろやりたくなってきます……くるはず! 薪も割りたくなるはずです。


「馬場長金物」は、創業明治25年の新潟県の金物会社。そんな馬場長金物が燕三条の鉈メーカーとコラボレーションして生まれた「BABACHOブランド」の‟多喜火鉈”。たきびなたと読みます。このネーミング、素敵ですよね。

薪を割ると言ったら、斧を想像する方も多いかもしれません。

もちろん斧のほうがパワーもあり、薪割りには適していますが、市販の薪を購入する方にとってはそこまで必要ないことも。ナタは本来、主に木の枝を払ったり、削ったり、皮を剥いだりすることに使うことが多いです。もちろん薪を割ることもできますが、斧ほどのパワーは期待できません。そして、基本的にナタも斧も、刃と柄は金具で取り付けられているので、薪を割るために刃の背をたたく行為はNGです。

‟多喜火鉈”は一般的なナタより小型。女性の手にも大きすぎない、どちらかというとナイフに近い印象です。そう、多喜火鉈はナイフのような操作のしやすさに加えて、薪を割ることができる丈夫さを持っているのです。木製の柄も素敵なデザインです。

先ほどナタの刃の背をたたくことはNGといいましたが、‟多喜火鉈”はそれを可能にしました。

5mmの刃の厚さに加え、刃から柄まで一体となっているいわゆるフルタングといわれる構造をしています。背をたたいても刃と柄の接合部が破損することがないのです。もちろん、たたく箇所は決まりがあるので気を付けてくださいね。


例えば、フルタングのナイフを使い、薪にナイフを添えて、そのナイフの刃の背を別の薪でたたいて割ることを‟バトニング”といいます。

ちょっと聞きなれないワードだと思いますが、この多喜火鉈はナイフのような細かい操作もできる上に、本来NGとされるナタでバトニングが可能という、ナイフとナタの良いとこどりのナタということなのです。

小さいながらもたたくことができることによって、パワーも手に入れました。もちろん、小さいので、大きな薪や節の多い広葉樹は場合によって対応しきれないこともありますが、スギやヒノキなど針葉樹や、細めの薪をさらに細かくしたいときには十分です。

ちょっと薪を割ったり、木を削ったりしてみたいという方におすすめです。

焚火シーンでの刃物に迷ったら思い出してみてください。実際に握ってみるとイメージも湧きますよ。


「馬場長金物」
多喜火鉈 ¥9,350(税込)
(サクラハンドル/ウォールナットハンドル)

→その他の「OutdoorLife kano」の記事はこちらから
→その他の「今日のひとしな」の記事はこちらから

outdoorlife kano

静岡県静岡市清水区宍原1169-1
TEL:054-394-0651
営業時間:10:30~18:30
定休日:火、水曜(祝日は不定休)
https://shopkano.base.shop
Instagram「@outdoorlife_kano

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

ページトップ