‟普通”なんだけど、どこか気になる佇まい 強化磁器プレート
~「LADER」より vol.9 ~
器の定番中の定番、白いプレート。世の中に数えきれないくらいあるけれど、今の気分にしっくりくるものとなると不思議なもんでなかなかどうして見つからない。
器を選ぶ時にリムの有無と立ち上がりの角度、サイズ感なんかは実用性の面でとても大事だけど、それ以上に器の醸し出す空気感というか雰囲気こそが器選びの楽しさだと思っています。昔はスーパーフラットというか、ものすごくニュートラルなものが好きだったけど、今はこういう少しだけニュアンスのある器が好きです。
この器は微妙にグレーがかった白の釉薬が特徴的なんですけど、ただその釉薬が活きているのは器の揺らぎによるところが大きい。マシンメイドのカッチリ感の中にうっすらと起伏があることで陰影ができ、色の濃淡が生まれています。量産品ながら均一過ぎないこの絶妙な感じがたまりません。飲食店でよく使ってもらえるのは、強化磁器で丈夫だからではなく、やっぱりこの表情だからなんですよね。
もともとのコンセプトが、古いものや作家ものの器と量産品が一緒にテーブルに並んだ時のちぐはぐ感を間に入ることで取り持つような器なので、現行品ながらクラシックな雰囲気を持っています。
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住所:京都市中京区西ノ京職司町67-38
電話:075-406-5230
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜+不定休
HP:https://lader.jp
instagram:@laderkyoto
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