「sonor（ソナー）との sono（ソノ）」…おすすめ帖 vol.86

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる「季節のおすすめ帖」連載コラムです。季節ごとのおすすめの品を月に１回、ご紹介しています。

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photo：川本浩太　text：伊佐洋平　model：伊佐奈々

革製品といえば、牛革や鹿革、馬革といったものが頭に浮かび、豚革というと靴の内側やお財布の内側といった、メインを支える脇役のイメージが強くありましたが、数年前に「sonor（ソナー）」を手掛ける園田さんと出会ってから、豚革の見方やその可能性を見つける楽しさのようなものも感じられるようになりました。一緒に革のなめし工場を見学して、その特性を理解しながら新しい製品を作り始め、今でもアナベル用に作っていただいている商品には、「sono（ソノ）」という名を付けて販売しています。

今回は久しぶりに再入荷している「sono（ソノ）」の“その５”をご紹介したいと思います。この商品は、“その１”から始まり、現在では小物も含めて“その10”まで存在しますが、こちらはちょうど半ばに登場した様々な使い方が楽しめるシンプルなバッグです。

このような縦長のトートバッグのような形を…

パタっと折り曲げて蓋代わりするデザインです。

色はグレーに変わりますが、内側に携帯やカードケースが同時に収まる程度のポケットがあるため、裏側にはそのステッチが見えています。

縦長にして大きな本など入れたいときには、内側に付いたこちらのハンドルを使います。

こちらはダークブラウン。ご覧の通り、色ムラがあるのもこの特殊な加工を施した革の特徴です。触った感触ではわかりにくいのですが、実はスエードなのです。使用していくと、ほのかに起毛していきます。そしてさらにムラが出て、味わい深くなるのです。

まずはグレーをワンショルダーで。

斜め掛けでこのように。

大きなサイズの本などを入れたい時や手で持ちたいときにはこのように。手で持てるだけでなく、肘に掛けられるのも嬉しいところ。

ダークブラウンを斜め掛けで。

段々と色濃くなるのもブラウンの魅力です。色の変化を楽しみたい人にはグレーやダークブラウンはおすすめです。

最後はブラックです。色は変化せずに艶が増してくるのがブラックです。

ワンピーススタイルにもパンツスタイルにも。

革製品の中で脇役を担ってきた豚革は、軽くて馴染みやすい、まさに丈夫な布地のような存在なのです。牛革とは違った軽さや柔らかさ、馴染みやすさを生かした製品を、今後も一緒に少しずつ作っていきたいと思います。

バッグ：sono“その５”　￥17,600（税込）

発売中の『ナチュリラ』2022春夏号でも伊佐さんが提案する着こなしをご紹介しています。本誌もぜひご覧になってみてくださいね！

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