塩麴を使った朝ごはん
「STROLL」小椋えりかさんvol.1
こんにちは。朝ごはん連載9月を担当させていただきます、愛媛県「STROLL」の小椋です。これから4週にわたり、朝ごはんと器づかい、愛媛の美味しいものなども合わせてご紹介してまいります。どうぞお付き合いください。
歳を重ねるにつれて、一番美味しくいただける旬の食材を、身体に負担のない味付けで食べたいと思うようになりました。ありがたいことに私のまわりには、食に対する意識の高い食いしんぼうさんがたくさんいます。会うと必ず美味しいものの話題になり、いろんな情報を教えてくれるのです。
その中の一人、発酵料理家として活動している友人の影響で、去年あたりから塩麴や醤油麹など発酵調味料を手作りするようになりました。
今日はその友人から教わった塩麴ポトフで朝ごはんです。
お野菜がごろごろ入っている具沢山の「食べるスープ」が大好きで、ポトフは我が家の朝ごはんによく登場します。といっても、朝から煮込むことはめったになく、たいていは昨夜の残りものポトフなのですが・・・。
この日は早い時間に打ち合わせが入っていたので、店のキッチンで調理をして、仕事仲間と一緒に遅めの朝ごはんをいただきました。
今回使用した器はこちら。
静かな存在感を醸しながら料理の美しい背景となってくれる、そんな器が好きです。
戸塚 佳奈 リムボウル白
塩麴ポトフは戸塚佳奈さんの白のリムボウルに盛りつけました。
真っ白ではなくグレーがかった白。年月で古びた白壁や地面に降り積もった雪、戸塚さんの暮らす北海道、小樽の風景を写し込んだ器です。こちらのリムボウルは高さがあり高低差が出るので、食卓全体を立体的に見せてくれます。
(上)川端 健夫 トースト皿 (下)伊藤 環 枯淡釉角皿 竹俣 勇壱 ブレッドナイフ
温かな雰囲気を持つ川端さんの木のプレート。パン皿やサラダプレートに使うことが多いですが、カップと菓子皿をのせて、トレイとしての使用もおすすめです。
川端健夫さんは今月9/17(土)より弊店で展示会を予定しています。食卓に取り入れやすい木の器をたくさんご案内しますので、お近くの方はぜひ足をお運びください。
ブリキが錆びていく様を表現した伊藤環さんの角皿は、一枚一枚異なる美しい景色。器そのものがアートピースのようです。なにを盛りつけても料理を引き立ててくれて、食卓全体の質もぐっと引き上げてくれます。
竹俣さんのブレッドナイフは切れ味抜群。デザイン性も高く、食卓の名脇役になってくれます。
(手前)角田淳 舟形皿小 (左奥)増渕篤宥 キナリ釉刻花リキュールカップ
角田さんの舟形皿には頂き物のびわと地元で採れた河内晩柑を。
繊細な象嵌模様が施された増渕さんのリキュールカップには、塩麴と白葱、ごま油で作ったソースを入れました。お好みでポトフに垂らしていただきます。
このような変形の器たちは、食卓の良いアクセントとなり、華やかさをプラスしてくれます。
翁再生硝子工房 カラフェ・ストレートモールグラス
ノスタルジックな魅力を感じるこちらのガラスは、お酒や調味料などに使われる古い瓶を熔解した再生硝子を用いて作られています。カラフェには庭のミントを摘んでミント水を。カラフェに飲み物を入れるだけでなんだか特別感。その時々でワインやアイスコーヒー、ハーブティーなどを入れて楽しんでいます。
角田 淳 クグロフボウル大
普段の食卓で植物を飾るときには、日々使っている食器を使っています。庭で育てているハーブや自生した草花、形の可愛い雑草なんかも、ボウルや深皿、蕎麦猪口やワイングラスに生けて。普段使いの器も立派な花器になるのです。
角田淳 くぬぎ釉段付き浅鉢大 みかんは河内晩柑
柑橘王国の愛媛では、様々な種類のみかんが栽培されています。伊予柑、温州みかん、八朔、はれひめ、せとか、甘夏などなど。紅まどんなや甘平(かんぺい)といった愛媛ならではのオリジナル品種も。特に秋から春にかけては豊富な柑橘に出会うことができますので、旅行のついでにぜひ産直市も覗いてみてください。食べ比べをしてみるのも楽しいはず。
調味料に麹を使った料理は、食材本来の旨味をより感じさせてくれる気がします。ヨーグルトメーカーを使うと時間短縮で簡単に作ることができるので、めんどくさがりな私でも気軽に続けられます。
そんな麹の魅力を私に教えてくれた友人 たべものさしhttps://tabemonosashi.com
それでは、また来週もご覧いただけましたら嬉しいです。
愛媛県松山市千舟町1丁目1-1 キジヤ千舟ビル2F
TEL:089-933-8911
営業時間:11:00〜17:00
定休日:金・日
http://stroll-store.com
Instagram: @stroll_store
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。