流行り関係なく、頼もしい‟ふたしな”　空飛ぶタイムトラベラー？！

～「LIFETIME」より vol.22 ～

今年50歳になったのですが、ヨーロッパヴィンテージのような佇まいで、半襟を立てる着こなしなんかも板に付いてきた気がします。白髪をどうするかと同じで、ファッションも、抗うか、身を任せるか。わたしは即答で後者で、若作りは苦手。年相応に、そして‟カジュアルの少し先にある愉しみ”を探る旅に出るのが、最近面白くなってきています。このコートの名は‟Day Tripper”。

わたしは肉体的にも精神的にもマッチョ度が低いので、このように女性が着たような感じになりますが、一般的な男性だと、もう少しいかつくなります。自論で、こういうのは体型的に女性に似合うと思っていますが、最近あまり見かけないですね。トレンドとは関係のない装いですが、こういう価値観は絶滅危惧種なのですかね。中に着ているシャツの名は‟KIWI shirts”。

ニュージーランドの国を象徴する鳥でもあるKIWI（キーウィ）は、進化の過程で翼を退化させ二足歩行の飛べない鳥になったわけですが、その進化ゆえに（また人間の手による自然破壊が主な原因で）絶滅危惧種となっています。

このシャツは、襟＝新しい翼、サイドボタン＝退化した翼、というデザインなのです。二足歩行の絶滅危惧種として生きてい行くのも人生（鳥生？）、それとも新しく翼（襟）を付けて、また大空を飛び回ることを選ぶのか。そんな裏テーマを設定している‟KIWI shirt”と‟FLYING KIWI shirt”。

‟Day Tripper”に話を戻すと、日帰り旅行。このコートに限って言えば、旅行をちょっと庭に出て水やりをするくらいの外出も小旅行と捉えて、気分のON／OFFスイッチを切り替える役目をこのコートに落とし込みました。

サンド、コヨーテ、ブラウン、ブラックの４色。

ヴィンテージ感溢れる綿麻素材は、もうタイムトラベラーな気分になれますよ。ちなみに、ビートルズのDay Tripperには良からぬ意味合いが含まれています。ググッてみてください。

本日は「今日の‟ふたしな”」になってしまいました。

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