世界中探してもないなら…… ‟PORTABLE TOOLBAG”誕生秘話
~「LIFETIME」より vol.30 ~
(ヨーロッパの園芸道具や本日ご紹介の品を使って楽しんでいた、家庭菜園の様子)
この仕事が生業になったのは、小さな家庭菜園からでした。昔からホームセンターは大好きなのですが、2003年の創業当時は使いたくなるような園芸道具が見つかりませんでした。趣味の土いじりとはいえ、妥協した道具で取り組むのが納得できるはずもなかったのは、以前音楽家を目指していたときの楽器選びと似た感覚だったからでしょうか。
(数年前の店内。コロナ禍の影響で随分商品が減ってしまいましたが……。輸入再開が楽しみ!)
世の中にないなら諦めは付くきます。ただ、アメリカで暮らしていた時に普通にカッコイイ道具を目にしていたのもあって、すぐに手に入るけど納得できないものは使いたくない。そこで、試しに個人的に輸入してみると調子が良かったのです! 輸入するには、商品数の最小ロットもあったのですが、「余分は売れば良いかな」くらいの軽い気持ちでオンラインショップをはじめると、運よく事業として軌道に乗り、数年で欲しい道具は一通り揃えることができたのです。
(国内外のほとんどのガーデニング用はさみやナイフが収まる設計)
そんな中、世界中を探してもどうしても欲しいのに手に入らないものがありました。「これはもう作るしかない!」とオリジナルブランドを立ち上げる決心をしたのです。それが本日ご紹介する「WORKS & LABO.(ワークス&ラボ)」の‟PORTABLE TOOLBAG”です。
(腰にベルトを引っかけてお尻辺りで使用。斜め掛けも可能です)
ポータブルツールバッグとは日本語にすると、「身に付ける道具入れ」。製品仕様はマニアック過ぎるのと、書ききれないくらい多岐に及ぶので、ご興味おありの方はオンラインショップの商品ページをご覧いただくか、ご来店ください。
(4 つのアタッチメントのうち、最大 3 つの同時使用が可能です。)
簡単にご紹介しますと、シザーケースとして使う方がほとんどですが、中のアタッチメントを外すとウエストポーチとしても使えるので、庭や畑の作業に応じて使い方もアレンジできます。
(革も生産も国内の職人技で作られた高品質のもの)
素材の革は、植物の渋成分が原料のタンニンなめしで上質な栃木レザーを採用しています。これを革職人が一つ一つ丁寧に作り上がるので、ステッチの美しさは高級なバッグに匹敵するほどです。
(隙間にスコップを入れたり、ベルトにグローブを挟んだり)
機能性と実用性、品質、ファッション性、全方位から最高ランクを目指した、ガーデナーやフローリストの気概となるアイテムです。
(庭師のお客様に長年ご愛用いただいているもの)
ご愛用者の中にも、壊れては修理し、駄目にしては買い替える方も少なくなく、ボロボロになった修理依頼品を見るたびに感動が込み上げますし、修理させてもらうことは仕事冥利に尽きます。作るものは時代で消費されるものではなく、形見になるものを常々目指しています。それを成し得た製品として、これからもずっと作り続け、後世に遺せたらと思える自信作の一つです。
(オリーブ、レッド、キャメル、チョコ、ブラックの全 5 色)
おかげ様で、15 年ほど作り続けているロングラン商品となりました。ニッチ過ぎるのでヒット商品とはなりませんが(笑)。
(亡き親父に捧ぐ)
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定休日:水曜、日曜
HP : https://lifetime-g.com/
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