ジュースではなく“果汁”です。「あんみつ館」の“らんの雫”
あ!っという間に本日、「今日のひとしな・リターンズ」最終日です。寂しい……。ロスになる前に、スタッフ井上がラストを飾る、とっておきのひとしなをご紹介します。
「ラシクルモール」に携わるようになって今年で丸2年が過ぎました。徳島県下すみずみまで訪れ、各地の作り手がこだわりを持って生み出している素敵なモノに触れてきました。と同時に、私自身も知らない“良いモノ”がこの徳島にはまだまだたくさんあるなあと、日々実感しています。そんな私が「何これ!!」と目を丸くするほど、衝撃的な出合いとなった商品のひとつが、「あんみつ館」の“らん入り赤葡萄果汁”「らんの雫」です。
ん? らん入り? しかも果汁? ジュースではなく?? 当初、ハテナ?がいっぱい飛んでしまいました(笑)。
この商品を作っているのは、「河野メリクロン」。徳島県の西部に位置する美馬市脇町で、長年に渡ってシンビジウムを研究し、新品種を生み出し続けている企業です。
商品のブランドネーム「あんみつ館」は、シンビジウムや胡蝶蘭などの花が一年中楽しめるショールーム兼ショップのこと。県西部の観光スポットとしても知られています。その名前は1986年に誕生した大人気の品種“ラッキーフラワー・あんみつ姫”に由来していて、写真のとおり、“あんみつ姫”は、まさに愛らしいお姫さま。お恥ずかしながら、私はラン科と聞くと胡蝶蘭のような花びらが大きくゴージャスな花をイメージしていましたが、シンビジウムはこんなにも可憐で繊細な花だったんだ! と、改めてその魅力に開眼しました。
たくさんの品種を生み出してきた「河野メリクロン」ですが、驚きの生命力を持った品種“マリーローランサン”と運命の出会いを果たしました。この品種には抗菌作用や抗酸化作用などを持つ成分が含まれていて、その生命力たるや、なんと100日以上も咲き続けられるほどなんだとか! すごいエネルギーです!
“あんみつ姫”ともまた違って、白さが際立つ上品さ。姫と言うよりも、う~ん、ロイヤルファミリー、みたいな感じ(笑)? とにかく気品が漂っています。このマリーローランサンの並外れたパワーを私たちの食事や生活にも活かそうと、さまざまな商品が開発されました。詳しくは、読みものサイトLacycleでもご紹介しています。ぜひご一読くださいね。
そんなマリーローランサンのパワーを生かしてできたのが、“らん入り赤葡萄果汁”「らんの雫」。らん入りとは、マリーローランサンの濃厚なエキスのことなんです。あとは、ぶどう果汁のみ。砂糖と水は全く使っていません。だからジュースではなく、あえての赤葡萄果汁なんですね。
ひと口飲むだけで、思わず「何これ?!」。普通のぶどうジュースとは一味も二味も違って、香り高く、ぶどうの味がとにかく濃厚で美味しい! しかも、甘みだけではなく、ぶどうらしい酸味と渋みも口の中いっぱいに広がります。私にとってはその渋みこそ、「らんの雫」ならではの好きなポイント。後味はスッキリしていて、甘さがずっと口の中に残ることもありません。らんエキスがさりげなく効いていて、唯一無二の葡萄果汁に仕上がっています。
グラスに入った姿はもはやワイン?! ほんのり感じる酸味や渋みのおかげで、大人味です。おやつだけでなく、ナッツやチーズなどのおつまみ食材とも相性バッチリ。飲んでいるうちに、なんだか気分がよくなってくるかも(笑)?! もちろん、アルコールは入っていませんのでご心配なく!
とにかく、ジュースだと思って一口飲むと、私と同じように皆さんも「何これ?!」と驚くこと間違いなしですよ!
ところで、美馬市脇町といえば「うだつの町並み」がある、県下でも屈指の観光地。古い町並みが残されていて、まるでそこだけ時が止まったみたいです。
「うだつが上がらない」という慣用句でも知られる“うだつ”とは、写真に写った建物の屋根のすぐ下に張り出して見える漆喰の袖壁のこと。当時は富の象徴とされていたことから、“うだつが上がらない”とは、出世できないという悲しい意味なんです。ここは、あちらこちらでうだつが上がりまくり! 瓦屋根と白い漆喰は今ではなかなか見られず、なんとも言えない風情を醸し出しています。
徳島には情熱やこだわりのある作り手の商品も、魅力的な観光スポットもまだまだ紹介しきれないほどたくさんあります。「今日のひとしなリターンズ・パート2」を狙いつつ(笑)、「ラシクルモール」でよい出合いが見つかるきっかけになればいいなあと、願ってやみません。この1週間、私たちの「今日のひとしな」に目を通していただき、本当にありがとうございました。それではまた!
写真協力:森香菜子(KIGIPRESS)
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