さっと作れる朝ごはん
「うつわや half lotus」さんvol.2
普段から手の込んだ朝ごはんを作っているわけではないのですが、時間がないときのメニューの定番は2種類あります。1つはオートミール&バナナ、もう一つはお味噌汁。
まずはオートミール&バナナ。まずは器にオートミールと豆乳を入れて500Wで1分レンチンします。その間にカフェオレを作って、野菜ジュースがあればグラスに注いでおきます。
レンジから器を取り出して薄切りにしたバナナを入れたら完成!
今回はクランベリーを入れていますが、甘みが足りなければハチミツを加えても。
このメニューに使った器は少し青みのある白磁で、盛り付けるものの色をきれいに見せてくれます。少し小さめなので、たっぷり食べたいという人には一回り大きなものを選んでください。合わせたスッカラは100年ほど前のもの。同じ国で生まれたものを合わせるのも楽しいです。スッカラはスプーンとしてだけでなく、バナナをカットするのにも使っています。ぽってりと愛らしい形をしているティスティンググラスは日本酒用としても使えます。
もう一つはお味噌汁です。お湯が湧いたらティーパックに詰めた出汁(削り節や昆布、シイタケなどがミックスされたもの)を入れて弱火で5分。時間がなければ顆粒のものを使います。その間に具材を切っておきます。これからの季節は「豆腐・玉ねぎ&ネギ」、「大根&ネギ」「カボチャ・キャベツ&ネギ」などが多くなります。これに半熟のゆで卵を添えたら完成!しっかり食べたいときは、これにおにぎりをプラスしてもいいですね。
このメニューには国産漆の椀を使いました。猪狩史幸さんの作品で、猪狩さんは漆掻きの仕事と漆を塗る仕事の両方をされています。漆の木から樹液が採れるのは6月から11月の半年間で、残りの半年で漆を塗る作業をするそうです。木地の椀に漆を塗っては乾かし、塗っては乾かしを4回繰り返しています。塗り重ねる回数は人それぞれ。猪狩さんの場合は、木目も見えることを意識しているそうです。不思議なことに漆は湿気がないと乾かないのだとか。多くの工程を経て出来上がった作品には静謐な佇まいを感じます。口当たりは柔らかく、使っていくうちにツヤが増していく様子も楽しめます。
「自分の手のように思えば大丈夫です。使ったらすぐに洗って拭く。これだけです。」
漆器は扱いが難しいそう、と言った私に教えてくれた猪狩さんの言葉です。
この漆椀に合わせたのは、柏木円さんの4寸皿。りんごの木の灰を加えた釉薬は、真っ白ではなく少しグレーがかった仕上がりに。縁の立ち上がりがきりっとしています。梅干やお漬物、ごはんのおとも系によく合います。
ほうじ茶には石黒剛一郎さんのガイワンを使いました。本当は蓋があるのですが、不注意で割ってしまい、現在は蓋がないまま湯呑として使っています。お茶を飲むときに使うことが多いので、お茶の色が貫入に染みて貫入の色がどんどん濃くなっています。
器紹介
・白磁碗(#62):イ・ギジョ 5,800円
・スッカラ:韓国
・コーヒーマグ:藤塚光男
・ティスティンググラス:荒川尚也
・漆椀:猪狩史幸 13,200円
・りんご釉平皿4寸:柏木円 2,200円
・ガイワン:石黒剛一郎
岡山県岡山市北区丸の内1丁目1-4-703(オフィスの住所となります)
営業日:※不定期でレンタルスペースにて展示会を行っています。Instagramでご確認ください。
https://half-lotus.net
オンラインショップ:https://halflotus.thebase.in
Instagram:@utsuwayahalflotus
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