築35年の夫の実家をリノベーションで海外のB&Bみたいにした家
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
※この記事の詳細は、2019年発行『リノベーションでかなえるカッコよくすっきり暮らせる家』に掲載されています。
<加藤 仁美さんの家>
結婚してこの家に住みはじめたときは、キッチンのある 1階が生活の中心でした。ここは、夫が暮らしていた実家。住宅街の角地で立地はいいのですが、窓が通りに面していてカーテンが開けられず、昼でも暗くてジメジメ、寒い家でした 。約30坪弱の家は2人暮らしには広すぎて、使えていない部屋も。4年はがまんしたけど、夫が建築会社に転職したのをきっかけに、夫の会社でリノベすることにしたんです。
日当たりがよく外からの視線がない2階に
すべての生活スペースをまとめました
天井板を抜いて設けたロフトを
寝室兼収納に
思いきって、1階はお店スペースに替え、生活の拠点を2階に集約。以前は、2階には3部屋あるのに1部屋しか使っていませんでしたが、こま切れの間取りをひと間続きに造り替えました。天井板を抜いて天井裏を寝室にしたら、生活動線がよくなり、天窓のおかげで明るく、気分も晴ればれ!
ダイニングキッチンには憧れを詰め込んで
私がこだわったのは何といってもキッチン。憧れのシェーカーキッチンを主役にしたくてあえて壁づけにしました。 見た目が家具っぽいこともあり、まるで私の部屋ができたみたいで幸せ。料理が苦手な私だけど、家にいるときはずっとここですごしています。
LDK をすっきりさせておくために
リビングとサニタリーの間の通路に
クロゼットを設けました
窓が多くて外から丸見えの 1 階は
思いきって雑貨屋さんにしました
昔から雑貨が大好きだった私。念願かなって雑貨屋さんで働くことができ、今は店長を務めています。さらなる夢として、いつか自宅ショップを開けたらいいなと思っていました。この家は2人暮らしには広すぎることもあり、2階をほとんど使っていなかったので、もったいないという思いがあって。1階をお店にして、2階で暮らしたらどうかと、夫と話し合ったんです。 ふだんはお勤めに出て、休み の日は自宅ショップという二足のわらじは大変なこともあるけど、雑貨に囲まれた毎日はとっても幸せ!
店の奥にプライベートの玄関を
以前の玄関が狭く感じていたので、お店の奥に広めの自宅玄関スペースをつくりました。上着や靴がしまえるクロゼットも設けたし、愛犬や愛猫のためのトイレスペースまでとれたのもよかったところ。
施工会社の担当として、私のわがままを聞いて形にしてくれた夫もきっと大変だったはず。でも「楽しかった」と言ってくれて、ありがたい気持ちでいっぱいです。
主なリノベーション箇所
間取りの変更(1階を店舗に 、自宅玄関部分の壁を造作、玄関床をタイル張りに、収納造作、階段造作、2階にキッチンを移動 、2 階をひと間続きに 、ロフト造作 、WTC造作 )、 壁を漆喰に 、床張り替え、トイレ、サニタリー、浴室作り替え、窓を作り替え、天井を抜いて天窓を造作、外壁を塗り壁に、屋根葺き替え、フェンス製作 、玄関ドア入れ替えなど。
加藤家 リノベーションDATA
家族構成/加藤仁美さん 33歳、夫 38歳
築年数/ 35年
間取り/5LDK→1階店舗 、2階ワンルーム+ロフト+WTC
延べ床面積 / 97.69 m² (29.55 坪)( 1階 / 56.3 m² 2階 / 41.39 m² )
物件購入価格/夫の実家のためナシ
リノベーション費用/2200万円
リノベーション面積/ 97.69m²
補強工事/耐震補強
施工・設計/ハウ・ツゥ・ライブ
施工会社住所 / 奈良県奈良市神功 4–1–4
TEL/ 0742–71–5107
HP/https://www.how2live.net/
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奈良県奈良市神功4-1-4
TEL:0742–71–5107
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