3LDKマンションの壁を取り払って大きなワンルームに【愛知県】
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
中古マンションの中には、いったんスケルトンにして間取りを作り直すことができる物件もあります。今回ご紹介する小松さんのお宅もその一例。スケルトンにした後、新たに壁で仕切り直すことをせず、大空間のままLDKや寝室・書斎を納めました。開放感たっぷりでありつつ、暮らしやすく整えた住まいづくりの秘訣とは?
この記事は『マンションリノベーションで理想のわが家を手に入れる』より抜粋しています。
【小松さんのお宅のリノベーションDATA】
築年数/43年
間取り/3LDK+S→1R(85.51㎡)
物件購入価格/1700万円
リノベーション費用/600万円
間取り変更のアイデア
各部屋の仕切り壁や戸をすべて取り払い、LDKと寝室、土間は明確に壁で仕切ることをせず、フロア(床)の高さや素材を部屋ごとに変えることで、スペースを分けた。寝室には腰高のブロック壁を設けベッドを囲っている。トイレとサニタリー、浴室のみ壁で仕切っている。
リノベ前の様子です。19畳のLDKと和室1室、洋室2室がありましたが、洗面所、風呂、トイレ以外は壁を取り払って一続きに。
リビングダイニングの床材は、「toolbox」で購入した継ぎ無垢フローリングのオーク(5500/㎡)。安価なのに質感がいいんです。
こちら側はリビング。壁には石こうボードなどを張らずコンクリートむき出しに。床はぬくもりのある無垢材にして素材の質感を楽しめる空間に。
キッチンの床を上げて床には正方形のモザイクタイルを採用
システムキッチンは、「サンワカンパニー」のコントルノアイランド。蛇口の位置が高い「TOTO」のグースネック水栓をつけました。
パイン集成材でカウンター枠を造作。中に「イケア」の書類用チェストを3つ並べて収納棚として使っています。
洗面シンクは「サンワカンパニー」カリッサWA14031(43800円)。ものが置けるよう壁にはニッチを設けました。たタイルは、「サンワカンパニー」ウォルノットホワイトTL19291(1180円/㎡)。壁用ですが、床にも張って使っています。
子どもの成長に合わせて暮らしも変化するから
家づくりもコストを抑えてシンプルに
夫婦ともに建築関係の仕事をしている私たち。自分たちの家をもつとなったとき、中古物件を自分たちでリノベーションしようと決めました。子どもが成長するにつれ暮らしぶりも変わるから、まずはコストを抑えて家をつくろうと考えたからです。予算は600万円と決めました。
家探しの初期段階では、私の希望は小さな部屋がいくつもある間取りでしたが、主人に「それって本当に必要?」と聞かれるたび、なくてもいいのかもと思うように。現実問題として、工事費用を極力抑えたかったこともあり、自然とミニマムに“ムダなことはしない”というのが私たちの基本方針となりました。余計なものを削ぎ落としていったら、ワンルームになったという感じです。作ったものを壊すのは大変ですが、あとから壁で仕切り直すのは簡単。住みはじめて、この空間にして大正解だと思っています。
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壁で空間を仕切らない場合、より重要になるのが床の素材や家具選びです。床材の変化、テーブル、チェア、ソファ、テレビ台などの配置によって、スペースの用途を区別する必要があります。次回の記事では、小松さんのお宅の寝室や土間を利用した書斎をご紹介します。大きな1ルームで、どのようにプライベートを確保しているのでしょうか。
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80㎡のワンルームを子育ても仕事も充実する空間に【愛知県】
小松さんのお宅のリノベーションの詳細は、こちらのムックでご覧になれます。
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