江戸時代に建てられた古民家をサーファーズハウス風にリノベーション【前半】

Comehome!
2022.12.03

※Come home! webに掲載された記事を転載しています

Yさんが選んだ物件は、なんと江戸末期に建てられた築144年の平屋。8部屋に細かく分かれていた間取りを2LDKにし、40畳の広いLDKを手に入れました。純和風だった内装も、アメリカ西海岸風のデザインへ変更。明るくて心地いい住まいの詳細をご覧ください。

以前の様子

大広間の奥には床の間付きの部屋が続き、部屋はふすまで仕切られていました。長い縁側も。

キッチンは増築した部分のようで、独立型。設備は古い、広いだけで、暗く寒々しい印象。

この記事は『リノベーションでつくる ヴィンテージスタイルの家』より抜粋しています。
その他のリノベーション施工実例はこちらより。

【リノベーションDATA】
築年数/144年
間取り/8DK
延床面積/154.55㎡
リノベーション面積/180㎡

ふすまで仕切られた4つの和室を
ひとつながりのLDKに変更

床はパイン材を張って「バトン」の自然塗料で塗装。梁の下の壁は厚さ12㎜の杉板を張って白く。暖房は「SAIKAI産業」のペレットストーブです。

ふすまをはずし、和室4室と縁側をつないでいたので、開放感いっぱいで明るくなりました。柱と梁、漆喰壁は汚れを落としただけで、すすけた天井はクロスを張って隠しました。

施工中に本棚が欲しいと話したら、家に合うようにと2×10材で作ってくれたんです。

和室をウォークインクローゼットに

クロゼットの中は約6.5畳。衣がえをしなくて済むように、ハンガーラックとたっぷりの棚に2人の洋服を収納。

キッチンと収納棚は造作です

キッチンはアイランド型に。

腰高サイズの収納は施工会社の造作で、カウンター代わりにも。大勢の料理の盛りつけに大活躍しました。

ステンレスのワークトップにIHクッキングヒーターと食洗機を組み込んだ施工会社の造作キッチン。

手に入れたのは築144年の古民家
柱や梁はもとのままを生かしました

 わが家は江戸末期に建てられたとびきり古い古民家です。結婚当初から家が欲しい私に対して、「子どもができたら家を建てよう」と夫。温度差があり、長らくアパート暮らしでした。それが2年前に、主人が生死をさまよう大病をして、人生観が一変したんです。「これからは、のんびり人生を楽しもう」って。
 さっそく、主人の友人の建築家に「ピカピカな建材には興味がない」「お金をかけなくても心地よく暮らせる家づくりに挑戦したい」って語りました。2人ともスタンドアップパドルサーフィンが趣味なので、アメリカ西海岸のサーファーのように自然体で暮らせる家が理想とも。そうしたら「古民家をリノベーションしてみては?」と提案が。海辺に古民家があって、柱や梁を生かせば、ゆったりとした空間と味わい深い趣の両方がかなうっていうでしょ。これは魅力的な話。断る手はないって思いました。

この記事の後半はこちらより

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