板座と張座。好みの座り心地を選べる【マルニ木工】Takoアームチェア
※Come home! webに掲載された記事を転載しています
「日本の住文化を高めたい」そんな思いで創業したマルニ木工は2023年で95周年。
創業以来変わらず木製家具にこだわり、「工芸の工業化」をモットーに、職人の手仕事と機械加工のバランスを追求した家具を皆さまに提案しています。
「令和の家具事典」ではマルニ木工のこと、そして私たちが作る家具のことなどをお届けしていきたいと思います。
少しでも皆さまの暮らしのお役に立てますように。
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#24
優雅でエレガントなTakoアームチェアVol.2
バリエーション
Takoという名前
とてもユニークで「えっ」と驚く名前のTako。日本語を話す方ならおそらくほぼすべての人が想像するのは、8本足が自在に動く蛸ではないでしょうか。実はMARUNI COLLECTIONのもう一人のデザイナー、ジャスパー・モリソンは、雑誌エル・デコのインタビューで、Takoは葛飾北斎の絵画を思い浮かべると語られていました。深澤直人氏も製作時には口に出しませんでしたが同じイメージを持っていたようで、2人の感性の共鳴には驚かされます。もともと蛸をイメージしてデザインしたわけではないそうですが、このユニークで何とも言えない名前は一度聞いたら忘れられません。
バリエーション
Takoアームチェアには板座(いたざ)と張座(はりざ)の2種類のバリエーションがあります。
座面はウェーブを描いたような3次曲面に削り出された座板を使用しており、座面前方は緩やかに下方へ傾斜しています。太もも裏への当たりが柔らかく圧迫感のない優しい座り心地です。おしりのあたる部分は緩やかにくぼみ、しっかりと身体を支えてくれます。
張座は、この座面の特徴を生かしつつよりクッション性のある掛け心地を目指しました。座るとゆっくりと沈み込む弾力性のあるモールドウレタンで、イメージとしては、低反発マットレスや枕をご想像いただくと良いかもしれません。ウレタンは部位によって厚みを変え、おしりが当たる中央部はじんわりと沈みこむような構造になっています。こうした工夫により見た目は座面に沿う一体感があり、薄いウレタンで快適な座り心地が実現できました。
少しずつ気に入ったものを揃えていく、それは生活にとってのゆとりや豊かさだと思います。Takoのデザインコンセプト、「空間に花を生ける」とはそういった豊かさの選択肢の一つになることが出来れば、ということも含まれています。静かに佇む一輪の花のように、日常を彩る道具の一つとしてお部屋にそえてみるのはいかがでしょうか。
Takoシリーズはこちらから
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