暮らしのちょっとした手直し
みなさん、こんにちは。
私は築30年の中古住宅に暮らしていますが、家族が少しでも心地よく暮らせるよう、10年ほど前から少しずつDIYで部屋を変えてきました。
結婚15年を過ぎ、昨年から新婚当初に揃えた家具家電が壊れるラッシュ。買い替えたものの他にも、近々買い替えリスト入りのものがたくさん。そのひとつがエアコンです。
機能的にもずいぶん衰えてしまいましたが、細かい部品も壊れつつある上に、本体が劣化して色が黄ばんできてしまいました。真っ白な漆喰壁に年々浮いてしまうように。
今年か来年には確実に買い替えなければならないので、色を塗ったり大がかりな目隠しを組み立てたりはせず、今回は布で目隠しをすることに。
そう。「大がかりなことをしない」というのが、最近の私のDIYのテーマ。いまは木材も高いので、いかに安く仕上げつつ、手間をかけず気になる部分をカバーするには?と考えています。
エアコンはストーブの真上にあり、万が一布が落ちてしまったら危険なので、あらかじめ木の棒を天井にがっしりと止めて、そこに吊るすスタイルにしました。木は天井と馴染むよう、白いペンキでサッと色を付けています。
天井に取り付けた木に100円ショップの洋灯吊りをねじ込み…
そこにホームセンターで購入したゴールドの細ワイヤーをレール代わりに付けて
布は、白い布を裁断し、切りっぱなしにしています。そこに100円ショップで購入したアンティーク調のカーテンフックをつけて
ワイヤーのレールに引っかけるように、切りっぱなしの白布を吊るします。
ちょっとした作業で、変色して嫌だなぁと目についていたエアコンが気にならないようになりました。(左上がエアコン)
コンセントのプラスチックも黄ばんできていたので、ついでにスプレーで色を塗ることに。
年季の入ったコンセントカバーを外して
汚れを拭き取って
アサヒペンのメッキ調スプレーを
全体に吹きかけます。ちょっとアンティークっぽくしたいので今回はインスタントコーヒーを濃い目に溶いて、ちょんちょんと汚していきます。
スプレーが水分をはじいてしまうので、スプレーが乾ききる前にちょんちょんするのがポイント。
今回は年月が経って錆びたような雰囲気にしてみました。
100円ショップにもコンセントカバーはあるけれど、こうして既存のものを再利用できると嬉しい気持ちになります。
エアコンスペースの他に、ずっと気になっていたのが台所のクッションフロアの剥がれ。施工の時、継ぎ目にちゃんと専用の接着剤を使わなかったので、剥がれて隙間がどんどん空いてしまう事態に。空いた隙間にゴミが入ったり、クッションフロアの柄が取れてしまったり…。毎日のプチストレスでした。
さらに、我が家の洗面所はこの台所を通って行かなければならないので、お客さまにこのみすぼらしい床を見せるのも忍びなく、恥ずかしく思っていました。
しかし、クッションフロアを張り替えようといろいろ調べながらも、「これ!」といった商品が見つけられずにいたので、今回は専用の接着剤を使って、とりあえず溝を埋めつつ剥がれを目立たなくすることに。
「ジョイントコーク」という商品で、デコボコの補修や水を適度にはじいてコーキングと同じような働きをしてくれます。
マスキングテープで養生して
ぎゅう~と接着剤を出します。
コーキング用のへらを使うとやりやすいですが、今回は木のへらで薄く伸ばしました。
夕方に作業して、この状態で翌朝までしっかりと乾かしてからテープをはがすと…
少し明るくて目立つかな?と思いましたが、はがれてボロボロだったところはそれなりに隠れてくれました。
マットを敷いてちょっと目線を散らすようにしてみると、そんなに気にならなくなりました。何より掃除のたびに溝に引っかかっていたのが無くなったのでノンストレスになりました。
大がかりなDIYや買い替えをしなくても、暮らしは少しずつ整えられるので、「細かい手直し」の方法を見つけながら、この家を大切にしていけたらいいなと思っています。
それでは、次の北国暮らしの記録でまたお会いしましょうね。
馬狩まどか
自然豊かな北海道の石狩平野で、ご主人と可愛い2人の娘さんと一緒にスローライフを楽しんでいます。DIYで住まいを心地よい空間に模様がえしたり、季節の行事を家族で楽しんだり、日々のことをinstagramで発信しています。そんな魅力あふれる「うま家」の暮らしの中から、この連載では、地元の旬の食材を美味しく食べる工夫や、常備菜や保存食にするアイデア、自然素材を用いた暮らしの雑貨作りなど、まどかさんが日ごろから行っている手しごとについてご紹介していただきます。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。