お弁当のおかずで朝ごはん
「TOUKOUSYA 」神山裕紀さん vol.3
こんにちは。2025年3月の「器店主の朝ごはん」を担当させていただく、食卓と暮らしの品々を扱う店「TOUKOUSYA(とうこうしゃ)」の神山裕紀と申します。3月3週目の朝ごはんとなります。
我が家は妻と子ども3人の5人家族。末娘は預かり保育のお弁当、長男はサッカーでお弁当を持っていくことが多いので、土曜日の朝ごはんはお弁当のおかずを交えながら食べます。
この日も妻が朝ごはんの支度。おにぎりとトマト味噌汁に、お弁当のおかず用に多めに作ったソーセージと卵焼き、山芋のバター炒め。
おにぎりひとつにしても妻はみんなの好みが分かっているから、選べるようにいくつか選択肢を用意してくれる。私なら問答無用で(というよりも手際が悪すぎて)一種類しか用意できない。
子どもたちに食べたいものを聞けば、3人バラバラの回答で意見がまとまらないのはいつものことですが、そもそも極端に好き嫌いを言わず食べてくれるのは本当に助かります。
米や根菜との相性がいいなぁと、しみじみ感じさせてくれる斉藤勝行さんの焼締め楕円皿。
この焼締め皿には唐揚げやおいなりさんが並ぶこともあり「ひとり何個食べていい?」って聞かれるまでがセットです。重さや収納場所の難しさの反面、思いのほか汚れや匂いがつきにくく強さもあるので、我が家の食卓では最前線で活躍している働きものです。
おにぎりにしても粒がしっかりしていておいしいお米は、栃木市岩舟町曲ヶ島(まがのしま)のとちぎの星です。
最近おいしさに気づいたトマト味噌汁は、田崎宏さんの白磁のボウルに。白磁とはいっても、田崎さんの窯のある会津の深雪のように少し青みを帯びていて、削りの加減も良く、大きさのわりに軽やかです。汁椀では物足りなくて、たっぷり食べたい時に使います。小丼としても重宝します。
マルミツポテリの隅切り角皿は高台があるので、食卓に変化をつけたいときにおすすめです。さらに、取皿としても、盛皿としても使えるのがおもしろいところ。
店の向かいパーラートチギで販売している岸本園製茶のほうじ茶は田部井茂さんのマグカップに。栃木で産みだされる土や釉薬にこだわる田部井さんのつくる静かな佇まいが、肌寒い朝に熱々のほうじ茶をよりおいしく感じさせてくれます。
もう何年使ってるのか思い出せないこの細箸は、トーホクさんの北海道の樺材と樹脂を積層圧縮させたもので耐久性も抜群。とにかく、お箸はこれじゃないとダメなのです。
みんな違って、みんな良い。そんな朝食になりました。さぁ、明日は休みだ。
※掲載している器類は、常時店舗での取扱いがないアイテムも含まれています。
栃木県栃木市倭町5-17
TEL:0282-23-2251
定休日:日曜・月曜
https://toukousya.net/
Instagram:@toukousya_
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