「LODGE」のスキレットを使い続けてわかったこと

今日のひとしな
2026.03.26

〜「SONNE(ゾンネ)」より〜 vol.26


私のなくてはならない調理道具のひとつ。
“ LODGE(ロッジ)のスキレット”

LODGEは創業120年の歴史ある、キャストアイアン(鋳鉄)でNo.1のアメリカのメーカーです。鋳鉄の調理道具というと、無骨で重くて扱うのに覚悟がいる道具だという印象があるとおもいます。
何でも軽量化が良いとされてきている近年、反対にこのずっしりとした重さが私の愛着心をより高めています。この重さが料理と向き合う楽しさを教えてくれているひとつな気がします。


鋳鉄の道具は、使いこなして初めて本領を発揮します。初回からはまだその良さは引き出せないかもしれません。使いこなすというと、それもまた“面倒くさい”レッテルを張られるかもしれませんが、使い続けてみるとこれが案外シンプルです。
使ったあとちょっと機嫌を取れば、手間はなんら普通のフライパンと変わらないものです。「変わらないなら普通のフライパンでいいのでは」とならないように、「なぜ鉄がいいのか」「なぜLODGEがいいのか」をつぶやいていこうと思います。


<鉄に対する信頼感>
実家では、ステーキが出てくる時は必ず鋳鉄の楕円型のステーキプレートでした(木製の土台の上にのった、洋食屋さんとかでジュージューしながら出てくる鉄板)。誕生日や記念日にしかない年に数回ほどのこのステーキの時は、子供ながらにひとつのエンターテインメントとして興奮していたものです。
通常のフライパンで焼いたステーキとの違いは歴然です。焼き具合も。肉の甘みも。食感も。子供ながらの味覚でもその違いは分かるぐらいでした。この一皿で鉄に対する尊敬が増し増しなりました(鉄で焼いてこそのあの美味しさなのか)と。

焼く料理において、鉄は素材の良さを最大限に引き出す最強の武器だと思います。それ以来、ステーキには絶対“鉄”が鉄板です。鉄で焼くとなぜ美味しくなるのかの秘密は「熱の持続力」です。
一般的なアルミやステンレスのフライパンとは比べものにならず、一度しっかり温まった鉄は火を止めても料理を包み込むように保温してくれます。
良いステーキは余熱で仕上げるといいます。この鉄の余熱こそが一番のポイントです。この余熱は肉だけじゃなく野菜にも素晴らしい働きを見せてくれます。玉ねぎやズッキーニ、パプリカのような水分を含む野菜は強火で一気に焼き付けます。この一瞬でできる焦げが野菜の甘みを一気に爆発させます。この鉄の底面に広がる均一な熱が、素材のポテンシャルを極限まで引き出してくれるのです。まさに縁の下の力持ち。


<LODGEの何がいいのか>
これも個人的意見なのですが「適度な重み」「適度な厚さ」「適度な大きさ」「初めての方でも扱いやすいところ」だと思います。
LODGEのスキレットはシーズニング(油が薄く浸透している状態)されているので、初回から気にせずつかえます。
深めのものは揚げ物にも重宝します。また家庭のキッチンだけに留まらず、キャンプやBBQでLODGEの真価が発揮されます。焚火の上に直接置いても問題なく、炎のゆらぎを受けながらじっくりと熱を通す料理こそ得意中の得意です(海外の方が上げているSNS動画で、川や山などの自然の中で調理するシリーズが大好きで、そこでもLODGEはよく使われています)。

ベーコンや卵料理・厚切り肉のグリル・野菜のローストなど。どれも余計な味付けをしなくても、スキレットが持つ鉄の良さがほんのりと素材を引き締めます。外で食べる食事が格別なものになります。


<料理がうまくなる理由は、道具の存在が教えてくれる>
スキレットを使うと自然と美味しい料理が出来上がります。
・しっかり余熱する
・焦らず待つ
・余熱を信じる
・素材に任せる
・最後に少しだけ自分の味を加える
・・・という料理の基本が、このスキレットでは叶います。


鉄の良さは、使っていけばいくほど大きくなります。使うほどに油がなじみ、表面が滑らかになり焦げつきにくくなります。「おぉ~いい具合に育ってるな」と嬉しくなります。
育てるといっても、扱いは全く難しくありません。使い終わったらスポンジやたわしを使って洗います。
「お湯で洗い流す→火にかけて十分に乾かす」こうすることでサビ知らずです(万が一サビが出ても改善策ちゃんとあります)。

忙しい日々の中でスキレットを温める時間は、心落ち着く時間です。「何を焼こうか」「どうやって仕上げようか」そんな自分と献立考える時間も好きです。材料から料理を決めるのも常ですが、こういう風に(この調理道具を使いたいからこの献立にしよう)という日も多いです。
「これを使いたいから料理したい」と思える、気分を上げてくれる私のお気に入りのひとつです。


<余談ですが>
前記にある実家の鉄のプレート、かれこれ40年以上前からのものですがまだまだ現役です。50年は使っているであろう(もっとかも?)鉄の中華鍋も、鍋面の状態がとても良いです。
この中華鍋はフライパンよりもちろん重いんですが、80近い母がまだ使っていることに頼もしく感じています。母がこの鍋を使えるほどの筋力があって何よりです(日常的に使っているこの中華鍋がダンベル代わりになって自然と鍛えられているのかもしれません)。
冒頭にありました“鉄の何がいい”の一番の私の答えは、“大事にした分、ずっとずっとずっと長く使えるところ”です。母の鉄道具も受け継いで、私もそれをさらに大事に永く使っていきたい。お気に入りの道具と一緒に年を重ねていきたいと改めて思いました。

ONLINE STOREでもご購入いただけます。
■LODGE スキレット - SONNE(ゾンネ)

最後まで読んでくださりありがとうございます。今日も皆さまにとって心地良い一日になりますように。

 

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SONNE(ゾンネ)

宮崎県都城市上川東1丁目18−6
TEL:0986-77-2782
定休日:毎週水曜日
営業時間:10:00〜19:00
https://sonne2011.com/
Instagram:@sonne2011_

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