東京の下町でつくられる、つくしえんぴつ
〜「OCUYUKI」より〜 vol.9
東京は、えんぴつの産地だということをご存じだろうか。
私もそれを知ったのは、東京の下町にあるえんぴつ工場を見学したときだった。
その工場は、つくし文具店のオリジナルアイテム「つくしえんぴつ」を作ってくれている工場。
OCUYUKIは、つくし文具店の夫婦店でもあり、以前はつくし文具店の発注担当をしていたこともあって、ものづくりの現場を見せてもらう機会があった。

普段、私たちが何気なく使っているえんぴつ。実は、日本で一般的なえんぴつは、JIS規格で長さ17.2センチ以上と決められている。
その背景には、1840年ごろ、ドイツの鉛筆メーカー「ファーバーカステル」が、「7インチ(約17.8センチ)」を基準にしたことがあるそうだ。
でも、つくしえんぴつは、ふだん文房具店で見る普通のえんぴつよりも少し太くて、少し短い。太軸用の芯と木材を使い、長さは最後に1.6センチほどカットしている。
使い始めからペンケースにもおさまりやすく、長すぎて持て余す感じがない。持ったときにはどこかボールペンのような比重感があって、手になじむ。
まだ握力の弱い子どもの手にもおさまりがよく、4Bのやわらかい芯は、書くのも描くのも気持ちがいい。おとなにも、子どもにも、それぞれの使いやすさがあるえんぴつなのだ。

えんぴつは、溝の入った2枚の木の板に芯を挟み、接着してつくられる。その木の板を、えんぴつ1本ずつの幅に切り分け、最後に色を塗ったり、先を削ったりして、あの見慣れた形になっていく。

日本でえんぴつが作られはじめたのは、明治時代。街なかにある工場の中には、長い時間をかけて受け継がれてきた技術と工夫が詰まっていた。ものづくりの背景を知ると、何気なく使っていた道具も、日々の中でより手に取りたくなる“ひとしな”に思えてくる。

東京都国分寺市日吉町2-33-20 シャルムビル102
営業時間:水-金11:00〜18:00
火/土12:30〜18:00
定休日:第一土・日・月・祝祭日
https://ocuyuki.jp/
Instagram:@ocuyuki
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