60歳の私に似合う色、どう見つける?【小さなヘアメイク相談室・後編】

【前編】では、光によって色が違って見えること、そして「自分に似合う色」の見つけ方をお伝えしました。【後編】では、60歳の推し活女子さんに、実際にメイクをしていきたいと思います。
60代のブラウンメイクは
ちょっと危険
推し活女子さん、これまで日焼け対策はしっかりされていたようで、大きな目立つシミはなく、色白で、日本人の標準的な黄味と赤味のある肌色です。メイクは長年、ブラウン系だったとのこと。きちんとケアされた肌でも、若い頃と比べるとくすみやシワが増えてくるので、60代がブラウン系のメイクをすると、くすんで見えがちです。それが「そろそろメイクを見直す必要があるかも」と感じた理由かもしれませんね。
そこで、【前編】でご紹介した「持っている服の色から、似合うメイクの色を割り出す方法」を実践! 推し活女子さんにも、持っている服の色を聞いてみたところ、白、グレー、紺、ブルー、ときどきレッドとのこと。この日も、白地にブルーのストライプシャツにデニムパンツという爽やかなコーディネートでした。
ブルー系の服に合わせて
マゼンダをチョイス
白とグレーはわりと何でも合うので、この方の場合、「紺、ブルー、ときどきレッド」を基準に考えるのがよさそうです。
そこで今回私が選んだのは、マゼンタ系。ピンクとパープルが混ざったような色で、「紺、ブルー、ときどきレッド」に合わせやすい色です。この延長線上の色を組み合わせて、実際にメイクしていきたいと思います。
●アイシャドウ
色白さんはマゼンダの面積が広いと派手になるから、いつものブラウンアイメイクを薄~くして、目尻にだけマゼンタをボカシて入れました。マゼンダの赤みが少し足されることで、ブラウンだけよりもパッと明るい印象になります。このワザ、結構多くの方に使えるのでぜひ試してほしいです。ただ、マゼンダの範囲が広かったり濃すぎたりすると「結膜炎?」と心配されるかもしれないので注意です。

●チーク
肌馴染みのいいコーラルピンクをチョイス。健康的に見える程度に、ほんのり控えめに入れます。色白さんはチークが濃いとオテモヤンになってしまうので、これも要注意。
●リップ
2パターン選びました。ひとつは、唇の透け感があり、ほどよくツヤっぽい仕上がりになるコーラルピンクのグロスタイプ。ツヤと透明感が出るので、日差しが強いこの時期は涼しげな印象になります。ただ、油分が多いタイプやパール入りを使ったときの天ぷらを食べたあとみたいなギラギラは、オトナ女子としては避けたいところ。ティッシュオフして少し落ち着かせましょう。
もうひとつは、ブラウンピンクのセミマットタイプ。セミマットは発色がいいものが多く、落ち着いたブラウン系のピンクは、「口紅塗ってます感」がないのに、ほどよい存在感を出してくれます。大人っぽくキリッと締まるので、お仕事メイクにもぴったり。口元の質感と色を変えるだけでだいぶ印象が変わるので、シーンによって2本を使い分けるといいと思います。

……と、こんな感じで、全体的に同系色のグラデーションでメイクを仕上げました。60歳の推し活女子さんは、「ピンクは似合わないと思っていて手を出してなかったけど、いいですね~。これで推し活もっと頑張れちゃう!」と、うれしそう。
みなさんもさっそくクローゼットに並ぶ服たちを確認して、自分に合う色を見つけてみてくださいね。そして、出かける先の光に合わせてメイクの色や濃淡、ツヤを調整するのをお忘れなく~。
illustration:大賀美穂
text & photo:藤岡ちせ
cooperation:フクヤ建設住宅展示場
Profile
藤岡ちせ
ヘア&メイクアップアーティスト。テレビ、CM、広告、雑誌、ミュージックビデオを中心に活躍し、1998年から3年間、ニューヨークでも活動。美への探求心からハワイのボディトリートメントロミロミとフェイシャルを学び、自宅サロンを開くなど活動の分野を広げる。東京、鎌倉と移り住み、2019年に故郷の高知へ。住宅街の一角に、ヘアメイク、写真、オーガニックコスメなどを楽しめるアトリエ「APARTMENT102.」をオープン。
https://www.apartment102.net/
Instagram:@apartment_102_
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