自分を知った大人服 岡田正子さん 主婦

大人になったら、着たい服
2016.02.23

60歳を過ぎて

家にいる時間が増えるからこそ、

カジュアルなおしゃれに

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今から9年前ぐらいから、岡田さんのおしゃれは、ガラリと変わったのだといいます。

「会社員として忙しく働いていた主人が、突然田舎暮らしがしたいと、栃木・那須高原に小さな家を建てました。埼玉県の自宅と行き来しながら、1年の半分を那須で過ごすようになったら、今まで着ていたスカートやワンピースをまったく着なくなって」と笑います。それからは、デニムやボーダーシャツなど、カジュアルなアイテムを選ぶように。ちょうどそんなころ、知ったのが小誌で紹介した「パーマネントエイジ」の林多佳子さんのおしゃれのルールだったそう。

「『毎日の大人服』(パーマネントエイジ著・小社刊)で、毎日着るものは、普通でいい、あれこれたくさん持たなくていいと知りました。今では、教科書がわりにしているんですよ」と岡田さん。

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以前は、「イッセイミヤケ」などモードな服も多かったそうですが、今はブランドへのこだわりは一切なし。着ない服は手放して、ワードローブの3分の1は、娘さんから譲ってもらったものなのだとか。「ユニクロ」のセーターや、「ビームス」のパーカーなど、若者ブランドでも、気に入ったらどんどん着てみる柔軟性が、岡田さんのすごいところ。さわやかなボーダーシャツ、ピンクのセーターなどは、いつもの装いをぐんと軽やかにしてくれます。

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「年相応はイヤですね。あと10年は若々しくいたいから」と笑います。海外出張が多かったご主人の滞在先へスーツケースひとつで遊びに行ったり、朗読を習って、子どもたちに読み聞かせをしたり。一見控えめに見えるのに、「よし!」と思ったらすぐに行動に移す大胆さには驚くばかり。そんな頭と心のやわらかさ、軽やかさが、いつまでも晴れやかにおしゃれを楽しむ秘訣なのかもしれません。

 

photo : 和田直美  text : 一田憲子

Profile

岡田正子

Masako Okada

1946年生まれ。食べることが好きで料理が得意。51歳から4年間、ご主人の仕事の都合でカナダ・トロントで暮らす。9年前から那須に家を建て、1年の半分を過ごす。一時中断していた、水彩画と朗読を近々再開予定。

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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