「春恋しくて。」~ おしゃれ暦vol.50如月

おしゃれさんコーディネート
2018.02.24

『ナチュリラ』本誌でも、季節ごとのリアルクローズとそのおしゃれな着こなし方を提案してくださっている人気セレクトショップ「アナベル」。店主の伊佐さんによる、季節のおしゃれエッセイ・第50回目です。

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photo:川本浩太 text:伊佐洋平 model:伊佐奈々

 

先日、八方塞がりと大殺界のお祓いのため、

家族で寒川神社を訪れたのだが、

現地を目前にして、妻が今更ながらにつぶやいた。

「お金持ってきた?」

 

・・・・・・・・・!!!!

 

僕の財布には、なんと1,000円しか入っていない。

「俺は持ってる。」という長男の財布を見ると、300円。。

財布を忘れてきたという長女は、なんと所持金20円。

勝ち誇った顔で、「私は10,000円持っている。」と言う妻だが、

正直、家族でお祓いをしてそのあと、近くで昼食をとるとなると、

所持金、11,320円は心もとない。

 

到着して、受付らしきところで、ATMが近くにあるか聞いてみると、

駅前のコンビニにあるという。

「コンビニなんてあったかな?」と思いながらも、

往復10分ちょっとの道のりを一人で引き返したのだが、

なんと、コンビニが改装中だった。

そうか、これは八方塞がりと大殺界の軽やかな歓迎か。

 

春は、「そうか。」と思い起こすことも多い季節です。

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少し前、「マチュアーハ」 の高田さんとお話ししている時、

帽子の話をしているのに、手元が気になった。

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フィンガーレス手袋の親指から指を抜いて、

アームウォーマーとして使っている。

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とても機能的に使いこなしている様が、

高田さんの細やかな手の動きもあいまって、

なんだか美しくも見える。

ぴょこんと飛び出た親指の入り口も、愛らしい。

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そうか。。「ポエフ」 の柿本さんが提案していたのは、こういう事か。。
今更ながら、そうかと思い、次の冬は忘れずに提案しようと思う。

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春とはいえ、今年はなんだかいつもより寒い。

冬のフィンガーレス手袋がまだまだ活躍する。

親指を抜いて。。

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寒いながらに、柄の鞄で春らしさを感じさせる。

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黄色のスプリングコートとのコントラストは、

より一層春らしさを際立たせる。

やはり季節の変わり目は色遣いが重要だ。

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そうか、そういえば冬に入る前に買った、

あの明るいカシミアは、今使うとちょうどいい。

そんなことにも、そうかと気づく。

あらためて気がつくことが多いのも、

始まりの季節の特徴なのかもしれない。

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ずいぶん長いこと続いていた、

「セーター+コート」の組み合わせをお休みして、

春の重ね着を試みる。

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昔は良くやっていた、「フード出し」。

薄手でふんわりした、素敵なパーカーに出会うことで、

「そうだ、もう一度あれをやってみよう。」、

そう思って、久しぶりにパーカーを重ね着に使ってみる。

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クシャッとよじれた素敵なスカートに、

コートを重ねたフード出しコーディネート。

昔のそれとはずいぶん様子が違うことを思い、

そうか、私も少しはオシャレになってきたか。

 

春は思い返したり、始めてみたり、、

「そうか。」と思う季節。

いいかげん、そろそろ浮かれて春を感じたい。

 

コート:Honnete ¥35,000+tax
パーカー:FABRIQUE ¥11,800+tax
ボーダーTシャツ:シャルパンティエドゥヴェッソ ¥7,800+tax
スカート:susuri(アナベル別注)¥31,000+tax
バッグ:ヨハンナ・グリクセン ¥22,000+tax
靴:R.U. Thea ¥38,000+tax
ストール:YARNZ ¥18,000+tax
手袋:Glen Gordon ¥5,500+tax

アナベル

神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-20-1 美しが丘アレービル 104
東急田園都市線たまプラーザ駅から徒歩5分
℡ 045-482-4026
営業時間:11:00~20:00(水曜定休)
http://www.f6products.com/

肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。

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