いつも余力を持っていたいから、¾ 生活がちょうどいい。
NHK総合テレビの情報番組『あさイチ』で”スーパー主婦”として活躍し、11月に『たった1か所を「眺める」ことで始まる! 人生を変える片づけ』を発売した井田典子さん。50代後半となり「暮らしは身軽に、心は豊かに」をめざしたいと語る井田さんに心得をお聞きする4回シリーズです。
東日本大震災を機に「¾ 生活」をしています。3日分の買い物で4日間過ごす。お風呂のお湯の量を¾ にする。自分の収入の¼ は献金や寄付にまわす。余暇の¼ はボランティア活動にあてる。自分の持っているモノ、体力、時間の¼ を差し出すつもりの気分で暮らせば、フットワーク軽く動けるような気がします。
今の中高年といっても、まだまだ若いというイメージ。「自分たちのためだけに時間やお金、モノを握りしめて生きる」のはもったいないと思うのです。そして人生の残り時間を意識するにつれ、自然に「時間の使い方」に思いがおよびます。そしてそれは「モノの整理」と共通点があることがわかってきました。たとえば、以下の4つの点。
①決めグセをつけたらラクになる
「いつまでにやる」「必要なモノを選ぶ」といったように、時間もモノの整理も自分自身で「決める」ことが大切。これがすべての行動の出発点となります。
②ムダを省くと効率的
時間の使い方は「ロスタイムを減らす」、モノの整理は「動線を工夫」して効率的に動くことを意識します。
③区切りや枠の設定をすると自由になる
時間では「朝の8時までに家事を終わらせる」といった「いつまでに何をやるか」という区切りの設定。モノの整理では「場所を決めて、必要な分だけ入れる」とい
う枠の設定。時間も場所もリミットを作ることで、「それ以外は何をしてもいい自由」を手に入れられます。
④「やりかけ」をやめるといつも整った状態になる
何か1つのことを始めたら、それをやり終える。使ったらもとに戻して現状回復をはかる。いつも何かが中途半端というのは、気持ちが整いません。完結させるまでを1つの動作と考えます。
時間やお金、モノの使い方を見直して生活をコンパクトに。余力を生み出す暮らしが次の60代の目標です。
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Profile
井田典子
整理収納アドバイザー。相模友の会(婦人之友読者の会)所属。NHK総合テレビの情報番組『あさイチ』等で”片づけの達人”、”スーパー主婦”として活躍。主婦ならではの実践的な整理・収納術が好評で全国各地で講演会を行う
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。