おしゃれに大事なのはTPOを楽しむこと vol.2
TPOというとちょっと面倒なイメージがあるけれど大人のおしゃれはそれを楽しんでこそ、とchizuさん。仕事やプライベート、いくつかのシーンに合わせた着こなしを見せていただきました。
好きなファッションは? と聞かれればベーシックでシンプルと答えは決まっているけれど、日々のおしゃれはそのとき次第。今回は幾つかのシーンに合わせてコーディネートを考えていただいたのですが、chizuさんはそれぞれの答えをなぞなぞを解くように楽しそうに探していきます。すごいなあと思うのは、回答が早いこと。そして気持ちが常にそこにいる人にこまやかに向いていることでした。選んだ服からは、たとえば美術館ならおしゃれ友達と会話している様子まで想像できる。スタイリストとしてのキャリアがなせる技でしょうか。
ミュージアムには
一目置いている
コートを着て
仕事を離れ、楽しみにしていた展示を観に美術館へ。そんな日に選ぶのは一目置いているコートです。大胆な雲柄は羽織るだけで気分が上がるし、モコっとしてとても暖か。着心地もいいんです。でもちょっと派手なので着るのは「新しいの着てきたね!」と冷やかし合える女友達が一緒のとき。合わせたのは茶色のレースアップシューズ。スニーカーより楽じゃないけど、コツコツ音をさせて歩きたい、そんな気分を優先したい日もあります。
東京国立博物館
広大な上野恩賜公園の中にある、日本屈指の博物館。
貴重な文化財を今に伝える展示だけでなく、それぞれの時代を象徴する建物群も見ごたえがある。
写真は法隆寺宝物館。
東京都台東区上野公園13-9
03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://www.tnm.jp
photo:大森忠明 text:田中真理子
もっと詳しい内容は、ただいま発売中の
『大人になったら、着たい服 '18-'19秋冬』でご紹介しています。
ご覧になってみてくださいね。
Profile
chizu
1955年生まれ。文化服装学院卒業後、スタイリストとして活躍。仕事のジャンルは食、インテリアなどが中心だが、そのおしゃれぶりは後輩たちの憧れの的。今春『私をぐっとおしゃれに見せる大人のおしゃれのひとさじ』(PHP研究所)も発売に。
肩の力を抜いた自然体な暮らしや着こなし、ちょっぴり気分が上がるお店や場所、ナチュラルでオーガニックな食やボディケアなど、日々、心地よく暮らすための話をお届けします。このサイトは『ナチュリラ』『大人になったら着たい服』『暮らしのおへそ』の雑誌、ムックを制作する編集部が運営しています。