季節の恵をいただく朝ごはん ~「スタイル ハグ ギャラリー」尾関則恵さんvol.1

器店主の朝ごはん
2016.06.05

東京・原宿で「Style-Hug Gallery」という作家作品の器などを扱うギャラリー店主をしています尾関則恵です。6月から4回にわたり、この連載を担当させていただきます。どうぞよろしくお願い致します。

photo&text:尾関則恵 使用カメラ:OLYMPUS PEN Lite E-PL7

 

朝型の我が家のお家ごはんは、夜ごはんより朝ごはんが重要。主人も夜は遅くなることが多いので、二人揃っての食事は朝。しっかりと食べて、朝ごはんの支度ついでにお昼のお弁当も一緒に作ります。

6月になりましたが、今年の4月末のある日の朝ごはんをご紹介します。

 

春の芽吹きの頃、旬の筍、新たまねぎ、スナップエンドウが手に入ったのでこれを使って朝ごはんのメニューを。旬の食材をいただくと身体も喜んでくれるような気がします。

 

2ヶ月に1度、築地市場に行ってお出汁用のいつもの昆布と鰹節を仕入れます。その昆布と鰹節で2〜3日分の出汁をひき、毎日のお味噌汁に、煮物に、炊き込みご飯にと使います。基本、さまざまなお料理に使えるので、出汁を作っておけば安心。

この日は、その出汁を使って筍ごはん、新たまねぎとスナップエンドウのお味噌汁を。お味噌は自家製の田舎味噌なのでちょっと色が濃いですが、自分で作った味噌の味は格別です。そして、ぬか漬け、梅干し、絹ごし豆腐のきのこ餡かけも。きのこ餡には生姜を入れて体温アップ!体温が上がれば代謝もアップ!

我が家の和食の朝ごはんには、必ずといっていいほど登場する梅干しは「梅はその日の難逃れ」と言って食べています。

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使用した器たち。

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右上から時計回りに、中村恵子さんの粉引一杯湯呑み、田中大喜さんの灰釉菊形向付、蜂谷隆之さんのくらわんか椀(漆器)、余宮隆さんの飯碗、稲吉義光さんの墨手釉3寸皿、骨董のなます皿。

 同じ作家のもので揃えなくても、食材の色や料理に合わせて器を選ぶことも楽しいものです。朝は時間がないので直感でササッと選ぶのですが、この直感はなかなか合っていたりもします。

作家ものの器の中に骨董が入ると少し引き締まるように感じます。輪花や菊形は好きな形。骨董のお皿に赤が入っているので、ここに朱の漆器をもってくるとハレの食卓風になってしまいそう。なので、汁椀は黒にして日常の食卓に。

 

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水垣千悦さんの福の字箸置き。

お正月、豆撒き、お祝いの席などにあうと思いますが、「福」が来るようにと日常でも時々使っています。今日のような初ものをいただく時にもいいですね。

 

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Style-Hug Gallery(スタイル ハグ ギャラリー)

東京都渋谷区代々木4-28-7 西参道テラスS1
お問い合せ:こちらのメールにinfo@style-hug.com
営業時間:11:00〜18:00
電話番号:03-6300-0333
定休日:不定休(展示会期中は無休)
    詳細はカレンダーをご覧ください。
http://www.style-hug.com/

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