真剣に、不良に着よう Vol.2 ルノンキュル木村牧子さん
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「おしゃれの軸は3つある」でもお話したように、服を選ぶ基準はTPOによって使い分けられれば理想的。仕事でもなく、誰かが主役でもなく、自分が楽しむことが目的の場でこそ、自分軸オンリーの「自分流」をぜひ実践してみてください。
例えば、同窓会、ホテルでのお食事、ちょっとしたパーティーなど、華やかな装いで参加する機会。
何を着て行くかは、自己流を持っていない人には「何を着ればおかしくないか」「堅すぎないか、目立ちすぎないか」「みんなは何を着るのか」など、自分以外の基準を模索して合わせようとするから、ただの悩みでしかありません。
でも、自己流を持っている人にとっては、着るものの悩み自体がもうすでに楽しいイベントの一部。ドレスコードなんかがあると更にワクワクしますね。
そういうドレスアップは「自己流」のいい練習になります。ちょっと不真面目なほうが案外素敵に仕上がるもの。ルールや常識を無視したり、普段着を自己流にアレンジしたり、人が思いつかないコーディネートをしたり、誰にも迷惑はかかりません。好みと想像力で好きなようにコーディネートしてみてください。
スタイリングのアドバイスを受けたからって、悩みがなくなるわけではなく、どうせコーディネートやお買い物って悩むものなんです。なら楽しんじゃったほうがいい。スタイリングを受けたお客様から「悩むことが楽しくなった」「自分の決めたのが正解なんですね」とお聞きすると、お手伝いができて本当によかったと思います。
年を取るほど不良になる。楽しみながら、自分らしくなっていく。それが素敵に年を取るということではないでしょうか。私もそうやってどんどん自分を極めて行きたいなと思います。
Profile
木村牧子
関西学院大学卒業後、全日本空輸㈱で国際線CAとして勤務。退職後に転身し、子供の頃から夢だったデザインの道に進む。10数年間グラフィックデザイナー、テキスタイルデザイナーとして色や素材に関わる中で、「装い」や「色」が人の生きるパワーや自信と深く関わることに強く興味を引かれる。色彩学、心理学を学ぶうちに、「見た目」を通して人の内面、生き方を前向きに元気にさせる仕事をしたいと思うようになり、パーソナルスタイリング、イメージコンサルティング、マナー指導の技術を習得、パーソナルプロデュースの仕事を開始。現在は平日はデザイナー、週末はイメージコンサルタントとして活躍中。http://www.renoncule.net
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