お疲れさんの朝ごはん~「スタイル ハグ ギャラリー」尾関則恵さんvol.4
東京原宿で「Style-Hug Gallery」という作家の作品を扱うギャラリー店主をしています尾関則恵です。4回にわたり6月の連載を担当させていただいています。早いもので今回が最終回となりますが、どうぞよろしくお願い致します。
photo&text:尾関則恵 使用カメラ:OLYMPUS PEN Lite E-PL7
飲んだ次の日や忙しくて食事の時間が不規則になったりした次の日の朝は、発酵食が中心の胃腸にやさしいメニューでリセット。
少しやわらかめに炊いたごはん、納豆、生卵、じゃこ、梅干し、めんたいこ、ネギ、もずくをお好みでまぜまぜ。パセリ入り出汁巻き卵、塩糀漬け鶏胸肉焼き、緑茶。出汁巻き卵はお弁当に入れた残り。ごはんを少なめにして、いろんな具材を納豆に混ぜて“かけごはん”にすれば時短になるし、少しずつでもたくさんの食材が摂れます。こんな地味なメニューですが、小皿をいろいろ登場させられて楽しいし、食卓も地味にならず、民宿の朝食みたいでいい感じ。こんなメニューの時はことさら器の力を実感します。
使用した器たちはこちら。
上から、中村恵子さんの一杯湯呑み(黒)、当店オリジナル富井貴志さんのバゲット皿(長方形の拭漆黒)、その上の小皿は、左から森岡成好さんの焼締ぐい呑み、冨本大輔さんのはしおき豆皿(六角縞)、森岡成好さんの灰釉ぐい呑み、冨本大輔さんのはしおき豆皿(花びら)、これまた当店オリジナル林拓児さんの貫入長八角皿。醤油差しは大江憲一さんのもの。古谷宣幸さんの飯碗、村上雄一さんの粉引マカイ5寸です。
小皿いろいろは、木製の長皿に乗せたら一体感が生まれ、食卓もごちゃごちゃせず片付けも簡単。バゲット皿と名づけた通り、お皿としても使用できますが、こんな風にお盆として使っても。使い道をあれこれ考えるのも楽しいひとときだったりします。マカイも小鉢や小丼、はたまたカフェオレなどの飲器としても使える便利な形。なおかつ納豆やいろんな具材をまぜまぜするのに、深さも大きさもちょうどいいのです。左手で持って右手の箸でまぜまぜ、といった具合に。
黒の拭漆に繋げるように、外側黒/内側白の湯呑みを。白い器の中に黒い器がひとつドンとあると、コントラストが強すぎて落ち着かないこともあるので、それを繋げるような色や模様の器があるとなじみがいいように思います。
磁器の白はブライトな白なので、黒と白磁の間には貫入の白をはさんで調和を取って。貫入の器は、使い込んでいくうちに渋くなっていくので、“育てる”楽しみのある器です。どんどん育てると(笑)、骨董の器との相性もぐんとよくなりますよ。
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電話番号:03-6300-0333
定休日:不定休(展示会期中は無休)
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