さわやかな心地よさ! 「ヘルスニット」のヘンリーネックTシャツ
名作と呼ばれる映画には、必ずといっていいほど実力派の脇役が存在するもの。それは、おしゃれも一緒です。一見何げないのに、実は丹念にこだわって作られたアイテムたちは、主役を引き立てるための十分な腕前を持ち合わせています。この連載では、そんな“おしゃれの名脇役”にスポットライトを当て、王道のものから隠れた逸品まで、幅広くリポートしていきます。
1900年にアメリカで誕生して以来、Tシャツブランドとして人気を博しているのが「ヘルスニット」。セレクトショップで目を引くパッケージの黄色と赤のカラーリングは、1940年代から変わらず。ちなみに、こちらは1960~70年代のもの!
4枚セットで箱売りもされていた時代もあったとのことで、日常生活でヘビロテされていた背景も浮かび上がります。
今回ピックアップしたのは、2017年春夏から展開しているワッフル生地のクルーネックTシャツ。
「ヘルスニット」ベーシックワッフルヘンリーネック半袖Tシャツ、ベーシックワッフルクルーネック半袖Tシャツ各¥1,900
※商品の価格は2019年7月現在のもので、表示は税抜きです。
「諸説ありますが、3つボタンのヘンリーネックは、ヘルスニットが最初に作ったと言われています」と語るのは、企画部の関野 学さん。
「1940年代から現在に至るまで、このデザインは継続されています。昔は、生地に伸縮性があまりなかったため、頭を通しやすいようにボタンをつけたようです。ボタンは、ネコ目ボタンを採用。ホール部分が凹んでいるので、ボタンの縫い糸が洗濯などの摩擦で切れにくくなっています」
ここ数年、猛暑を快適に過ごせるアイテムとして注目されているのがサーマルTシャツ。「ヘルスニット」では、1940年代からずっと継続しているのだそう。ワッフル生地は、もちろんオリジナル。綿とポリエステルを50%ずつ混紡することで、やわらかな肌触りと高い速乾性を実現!
「表面に凹凸があるぶん、肌への接触面積が少ないので、汗をかいてもベタつきにくいのも特長です」
「洗濯を繰り返してもよれにくく、耐久性に優れているということは、実際に着倒している私が保証します!」
心地よさの秘訣は、内側にも。
「縫い目を平らにしたフラットシームでゴロつかず、本当にストレスフリーなんです」
裾にはロックをかけて、厚みがでない工夫まで!
アンダーウェアからスタートしたブランドならではのこだわりが、ギュギュッと詰まっています。
「夫婦でシェアしています」と教えてくださったのは、企画部の中川あゆみさん。
「15枚ほど持っていますが、私が少しゆったりめに着るのが好みというのもあって、違和感なく共有できるんです。1枚ではもちろん、キャミソールワンピースのインナーとしても活躍中です」
2017年秋冬にレディスをスタートさせたタイミングで展開し始めたのが花柄シリーズ。
「ヘルスニット」花柄プリント ベーシックワッフルヘンリーネック長袖Tシャツ、花柄プリント ベーシックワッフルレギンス各¥2,900
レトロな色柄なのは、状態よく保管されていたヴィンテージを復刻したものだから!
ノスタルジックなデザインは、シンプルな装いのアクセントになってくれること、間違いなしです。
「単純にリーズナブルということだけではなく、『自分のスタイルになじみやすい』『とにかく着心地がいい』と選んでいただいているアイテムなので、ぜひ体感してみてください」
photo:花田 梢 text:三宅桃子
TEL:03-3833-1641
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