「今日のひとしな」10月の担当は「Plain Table（プレーンテーブル）」山崎恵子さん

暑かった残暑も去り、いよいよ本格的な秋、行楽シーズンの10月がやってきます。今月の「今日のひとしな」は徳島県にある「Plain Table（プレーンテーブル）」さんが登場です。昨年「地元のおしゃれさんが 案内する 小さな旅」の「徳島編」でもとりあげた注目のショップです。10月の真ん中にある三連休に、えいっと徳島へ出かけてみるのも楽しそうですね。

オープンしたのは14年前の2005年。「プレーン（簡素な、何も無い）なテーブルの上に彩りを添えるものをご提案したいという思いから『Plain Table』と名付けました。器から始まり、今は、そのテーブルから生活全体に広がり、日常に寄り添い、誰かの生活に欠かせないものをお届けできたらと思っています」というのは、2Fのショップを担当する山崎恵子さん。2015年に、10周年の記念日に合わせて２Fのショップがオープンしたのだそう。

お店に並んでいるのは「食べる」「着る」「彩る」「くつろぐ」という暮らしに寄り添うモノたち。器やグラス、お箸などのテーブルまわりの小物からこだわりの家具。シンプルでナチュラルな日常着。そっと彩りをくれるアクセサリーなど、シンプルだけど飽きのこないデザインは、つかいやすくて生活になじむもの。ずっと、大切につかえるものばかり。

お店はもともとは木工所として使われていた築約50年の建物をリノベーションしています。「外観はほとんどそのままでとても古いので、「お店だと思いませんでした」とよく言われます」と山崎さん。1Fでは、カリモク60の家具と作家もののうつわを中心に「食」と「住」にまつわるものを。2Fではレディースの日常着、アクセサリー、バッグなど「衣」にまつわる身の回りのものを。うつわも少々。

入り口を入ったところには、作家もののうつわやカトラリー、照明など、クラフト作家の作品が並んでいます。「常時店頭に並んでいる作品はそれほど多くはありませんが、年に数回個展や企画展などを開催し、直接作家さんとお話しできたり、たくさんの作品をご覧いただける機会を設けています」

地元徳島の作家さんや、各地のクラフトフェアや展示会で出逢った作家さんの作品が並んでいます。

1F奥には「カリモク60」の家具を展示しています。オーナーの藤川さんは、もともとカリモクで営業をしていたそう。「カリモク60マイスターの資格も取得しておりますので、カリモク60のことならなんでもご相談ください」と頼もしいひとことも！

人気のカリモク60 Kチェア（1シーター　スタンダードブラック）。1962年から作り続けられているKチェアは、やはり不動の人気なのだそう。

山崎さんが担当する2Fはレディースの日常着やアクセサリーなどを扱うフロアです。ブランドのものから、お一人で製作されているような小さなブランドのお洋服、作家の手仕事によるバッグやアクセサリーが並び、ナチュラルで着心地がよく、出来る限り天然素材を使った優しい洋服や、作り手の温もりが伝わるものを提案しているそう。

最後に、山崎さんにお店づくりへのこだわりを聞いてみると、、、、

「作り手とお客様の距離ができるだけ近く感じていただけるようなものをお届けしたいと思っています。もうひとつこだわっているのが、店内の植物です。月に何度かは、行きつけのお花屋さんへ通い、新鮮なお花を店内のあちこちに生けています。季節に合わせてお洋服を替えるように、お花でも季節の移ろいを感じていただけたらと思っています。お花も楽しみにしてくださっているお客様もいらっしゃって、植物トークにも花が咲きます。生けていたものをドライにして、ディスプレイに使っていたりしますので、ドライも合わせてお楽しみいただけたら嬉しいです。何も買わなくても、ふらっと遊びにきていただいて、日常とちょっと違う雰囲気や空気を感じてリフレッシュしていただけるだけでも嬉しい。そんな深呼吸したくなるような空間を目指しています」

居心地のよい空間の秘密は、植物やインテリアまで小さな心配りが随所に行き届いているからなのですね。
さて、気になるアイテムはどんなものがあるのでしょう？　明日からの連載でご紹介していきますね。どうぞお楽しみに！